FITS エコノミックレポート

ドル/円欧米市場動向:5分足 北朝鮮報道で失速!

 

★欧州市場序盤では、米長期金利低下となったことを背景に、ドルは主要通貨に対して軟調となり、112.20円近辺と小幅続落となった。その後、米長期金利が一時2.31%台まで低下した後、2.32%台で推移しており、ドル売りは一服気味となった。米長期金利が低下幅を縮小するとショートカバーが進んだ。しかし、米長期金利が再び低下したほか、ポンド/円が急落した影響を受けドルは失速した。米労働省が発表した9月米卸売物価指数(PPI)は前月比0.4%上昇と市場予想通りの結果となったが、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数が前月比0.4%上昇と予想の0.2%上昇を上回ったため円売り・ドル買いで反応した。また前週分の米新規失業保険申請件数が24万3000件と予想の25万件程度より強い内容となったことも相場の支援材料となった。米朝期金利が方向感のない動きとなったため、ドル/円自体も動意に乏しく112.35円前後でもみ合った。日経先物が2万1040円まで上昇したほか、米国株が底堅く推移したことでじわりとドル買いが強まった。米地質学研究所(USGS)が『北朝鮮で発生した地震が自然か人工的か確認出来なかった』との見解を示したと伝わると円買い・ドル売りが強まった。

 

北朝鮮を巡る地政学理数が意識されている展開となっているが、下押しではドル買いも根強く残っている。日米長期金利さの拡大でもドルの上値が重いのは、北朝鮮を巡る地政学リスクの警戒感が強いことを示している。

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