★欧州市場序盤では、ドル主要通貨に対してもみ合い商状となった。ただ、113円割れでは本邦実需をはじめ押し目買い意欲が強く、直ぐに買い戻しが入った。日銀金融政策会合で長短金利操作付き量的・質的金融緩和の継続が決まったが、一部委員から追加緩和への言及がみられ、円売りが強まった。米長期金利が持ち直したことにつれ、ドルが底堅く推移した。欧州株が概ね堅調に推移、日経先物も100円高に反発、日経先物も100円高、米長期金利も上昇に転じるなか、ドルは日中高値を更新した。日経先物が150円上昇したことをながめ円売り・ドル買いがじわりと強まった。米10月シカゴ購買部協会景気指数(PMI)や10月米消費者信頼感指数が予想を上回ったことで113.53円までじわりと上げた。ただ、買いの勢いは続かず総じて113.45円前後で方向感が出なかった。 トランプ大統領が『法人勢引き下げの段階的な導入は検討しない』と述べたことで円売り・ドル買いが先行した。また、市場では『月末ロンドンフィキシングに絡んだ円売り・ドル買いが入った』との指摘があった。113.73円まで値を上げたものの、前日の高値113.84円が目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。
月末に絡んだ円売り・ドル買いが優勢となったことで円安傾向となり、113.70円前後のレベルまで上げたが、それ以降は上値の重さが意識される展開だった。また、税制改革では、トランプ大統領が段階的な導入は検討しないと述ていることから、税制改革への不透明感が出てくるとリスク回避の動きになりやすいので注意。
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