FITS エコノミックレポート

ドル/円欧米市場動向:5分足 円は蚊帳の外の展開!

 

★欧州市場序盤では、欧州通貨が対ドルで戻り売りに押されて、やや反落となる一方、ドル/円は111円台前半で推移した。欧州主要株価指数が持ち直しや、米長期金利が再び上昇し、日経先物も下げ渋るなか、ドル/円は111.40円前後でドルが底堅く推移した。メルケル独首相が『ユーロは弱過ぎる』と発言すると、ユーロ/円の反発や米長期金利の上昇につれドル買いが優勢になった。その後、米長期金利が上昇幅を縮めたことが相場の重しとなり111.20円前後まで下押しした。対欧州通貨や対資源通貨などでドル安が進んだ流れに沿って、日経先物が再び弱含んだことも重しとなり一時110.92円まで下げた。一時110.92円付近まで下げたものの、アジア時間に付けた日通し安値110.84円が目先サポートとして意識されると買い戻しが進んだ。FOMCに投票権を有するカプラン米ダラス連銀総裁が『今年あと2回の利上げは適切』などと述べたことも下支えとなった。新規材料難のなか、NY時間午後に入り次第に値動きが細り、戻り上値も重い展開となった。

 

メルケル独首相が為替に関するコメントを出すのは珍しいだけに、暫くはユーロが底堅い展開となりそうだ。昨晩のドル/円は、欧州通貨や資源通貨がメインの動きとなり、蚊帳の外での動きだった。ドル/円は、ほぼ111.00円から111.50円のレンジ相場となった。引けにかけては緩やかに引け高となっている。しかし、戻り局面では上値の重い展開となり、アジア市場待ちの状況となっている。

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