FITS エコノミックレポート

ドル/円欧米市場動向:5分足 上値の重い展開!

 

★欧州市場では、仏大統領選の第1回投票を受け、ドル買いが優勢となったが、戻り売りに押されて110.15円近辺もみ合い商状となった。110.00円手前で下値の堅さを確認すると、欧州株の大幅上昇や日経先物高を支えに110.30円近辺まで上昇した。ただ、110.30円近辺では上値の重さが観測された。総じて様子見基部が強く110円台前半での持ち高調整に終始した。米4月ダラス連銀製造業活動指数の悪化を受けて、米長期金利が上昇幅を縮めたことを背景にじりじりと売りに押され110.00円を割り込んだ。アジア時間に急ピッチで上昇した反動から利食い売りなども出やすかった。売り一巡後は徐々に下値を切り上げた。トランプ大統領は法人税率を15%に引き下げることを要請との報道をきっかけに一時109.95円まで上昇した。しかし、市場では『朝鮮人民軍創建85周年を控えて地政学リスクが高まっている』との指摘があるなか、その後も冴えない値動きが続いた。

 

フランスの政治的リスクは一旦後退したものの、NY市場引けでは引け安の展開となり、アジア市場でも円高バイアスが掛かりやすい展開となっている。また、NY市場では、110.30円での上値の重さが確認される展開となった。本日は北朝鮮による地政学リスクが高まる可能性があり、ドルの上値も重くなりそうだ。さらに明日はトランプ大統領が『税制改革案』を発表することもあり、様子見ムードが広がる可能性が高く値動きも限定的となりそうだ。

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