FITS エコノミックレポート

ドル/円欧米市場動向:5分足 上下に振れるもレンジ内!

 

★欧市場序盤では、欧州株が堅調取引を開始、日経先物も続伸するなか、リスク選好の流れが進展し円は全面安となった。世界的な株高を背景に、クロス円が上値を伸ばしたことにドルが支援され、ドル堅調地合いを維持して113.90円台でもみ合い推移した。FOMCで金融正常方針が堅持されるとの見方から、ドル買いが入りやすかったが、114円付近では引き続き利益確定売りなどに上値が重かった。10月ADP全米雇用リポートで、政府部門を除く非農業部門雇用者数が前月比23万5000人増となり、市場予想の19万6000人増を上回ったことが分かるとドル買いが強まった。米10月ISM製造業景気指数が市場予想を下回ったほか、米長期金利が低下に転じたことでドルは下落した。その後米長期金利の低下が一服したことから下げ止まりとなった。FOMCを見極めたいとのムードが強まったが、再び米長期金利が低下したことでドルは下げた。FRBは10月31-1日、FOMCを開き、政策金利であるFF金利の誘導目標を1.00%から1.25%の範囲に据え置くことを決めたと発表した。市場の予想通りの結果となった。また、声明では『ハリケーン関連の混乱にもかかわらず、労働市場が引き締まり続け、景気は底堅いペースで成長している』と指摘し、前回の『緩やかに成長した』から景気認識をやや引き上げた。米長期金利が低下幅を縮めたことで円売り・ドル買いがじわりと強まった。 WSJ紙が『米大統領は次期FRB議長にパウエル氏を起用する』と報じると、引けにかけて一時114.00円を割り込んだが下値は限定的だった。

 

米経済指標が好悪まちまちの結果となり、ドルは乱高下した。また、注目されていたFOMCでは予想通りの据え置きだったものの、ややタカ派的な声明文だったことから、ドルが買い戻される展開となった。パウエルFRB理事の次期FRB議長指名報道では、ほぼ市場が織り込んでいたことから一時的な動きとなった。ひとつひとつイベントをこなしながら、ドルは上下にふれるものの結局はレンジ内での動きになっている。

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