FITS エコノミックレポート

ドル/円欧米市場動向:5分足 ロシアゲート報道で失速!

 

★欧州市場序盤では、今後のECB政策決定発表に注目が集まるなか、ドルは主要通貨に対して堅調推移となった。日銀による大規模な金融緩和策の継続が好感され、堅調推移の日経先物や欧州株を手掛かりにリスク選好的な円売りが継続した。欧州市場中盤では、ECB政策決定発表とドラギ総裁会見を控え、ドル買い戻しの動きも一巡した。ECBは定例理事会で、市場予想通り政策金利を現行の0.00%で据え置くことを決めたと発表。『政策金利は長期にわたり現行水準にとどまり、資産購入プログラムは規模と期間のいずれかまたは両方について拡張が可能』と表明した。ガイダンスの変更がなかったことでユーロ売り・ドル買いで反応すると一時1.1479ドルまで値を下げた。
ただ、ドラギECB総裁が理事会後の記者会見で『最近のデータは強い経済を確認』『景気の一層の上振れに向けて勢いは増している』『委員会は秋に決定を下す』『ECBはインフレ率が次第に目標に到達することに自信』などと述べたと伝わると、一転ユーロを買い戻す動きが膨らんだ。米朝期金利の低下が嫌気されたほか、『モラー特別検察官はトランプ米大統領のビジネスに捜査範囲を拡大』との一部報道を受けてドル売りが加速した。ドル/円は、6月27日の安値111.46円や一目均衡表雲の上限111.25円がサポートとして意識されると下値を切り上げた。米10年物インフレ指数連動債(TIPS)の入札が低調だったとの見方から米長期金利が低下幅を縮小すると円売り・ドル買いが優勢となった。

 

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