★欧米市場序盤では、原油価格の大幅高を背景にリスク選好による資源通過に対してドル売り・円売りの動きが強まった。米長期金利が伸び悩むなかドルは主要通貨に対して軟調地合いとなった。その後も、NYダウ先物が伸び悩み、米長期金利も低下となるなか113.40円付近まで下落した。下げ一服後は113円台半ばの推移でNY勢待ちの展開となった。米5月NY連銀製造業景気指数がマイナス1.0と市場予想のプラス7.5に反してマイナスとなったため全般ドル売りが優勢となった。しかし、週明け早朝取引で付けた日通し安値113.12円が目先サポートとして意識されるとやや下げ止まった。米長期金利の急低下の後持ち直し。原油価格やNYダウ先物が底堅さをみせたことでドルは反発に転じた。米5月NAHB住宅指数が70となり、市場予想の68を上回ったことでドル買いが加速した。NYダウが一時100ドル超上昇したことを受けて113.85円付近まで上昇したものの、前週末の113.95円が目先の戻り目処として意識されれると上値を切り下げた。
米経済は好悪まちまちの展開となるなど、一時の好調な米景気からは鈍化し始めている。ただ、ドル/円は上値は重いものの、下値も底堅い展開となっている。特に昨日は前週の米政治リスクや北朝鮮の弾道ミサイル発射による地政学リスクが高まったにも関わらず、朝方から113円台は維持した。新たな材料が出るまでは、113円台での動きとなりやすい。
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