★欧州市場序盤では、米長期金利が一転上昇したことを背景に円売り・ドル買いが強まり、一時113.80円と本日高値を付けた。米長期金利の上昇は一服となり、NYダウ先物も小幅ながらマイナス圏で推移したことでドル買いは収束した。米長期金利が2.42%付近でほぼ横ばいとなり、積極的な売り買いは手控えられた。欧州株もプラス圏で推移した。ECBの政策発表待ちムードが広がった。欧州中央銀行(ECB)はこの日開いた定例理事会で、政策金利を現行の0.00%で据え置いたほか、債券買い入れの期間延長と減額を決めた。市場予想通りの結果となったものの、ユーロ/ドルの下落をきっかけに円売り・ドル買いが先行した。『イエレンFRB議長は次期FRB議長候補争いから外れた』との報道も買いを促したが、ユーロ/ドルが下げ渋ると徐々に上値が重くなった。ユーロ/ドル中心にドル買い圧力が高まったほか、NYダウの130ドル超高や日経先物の90円高も買いを誘った。また、『米下院は米上院の予算案を受け入れる』と伝わり、米長期金利が上昇幅を拡大したことも支えとなった。114.04円まで上げたものの、ユーロ/円中心にクロス円が下落すると徐々に上値が重くなった。その後、米長期金利上昇に伴うドル買いが入り、本日高値圏まで値を上げた。
未だ114.0円台の上値の重さが意識されるなか、税制改革案の実現への期待感が高まり米長期金利はじり高傾向にあり、下値を固めながら円安傾向が継続しそうである。また、次期FRB議長の行方にハト派とされるイエレン現FRB議長が外れたとの報道も、ドル買いにつながりやすい。
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