★欧州市場序盤では、前日NY市場の流れを引き継いで、ドルは主要通貨に対して底堅く取引され、110円台半ば付近で推移した。一時110.67円前後にドルが上値を伸ばし日中高値を更新したが、全般的にドルが堅調に推移した。米国の経済指標の改善を受けてFRBの年内の利上げ観測が再燃したことで、ドル買いが優勢となった。米7月PCEコアデフレーターが前月比+0.1%(前年比+1.4%)と予想の同+0.1%(同+1.4%)と伸び悩み米景気先行き不透明感にドル売りが優勢となった。米長期金利が低下に転じたほか、米7月住宅販売保留数が低調な結果となったことで売りが強まった。市場では『ロンドンフィキシングにかけて月末絡みのドル売りが持ち込まれた』との指摘もあり下げ足を速めた。ニューシン米財務長官がCNBCとのインタビューで、『ドル安は貿易でいくらか有利に働く』との発言を受けて、米国がドル安政策に転じたとの見方からドル売りに拍車がかかった。ただ、同時に『長期的なドル高は信頼を反映』と述べたこともあり、下押しは限定的だった。米長期金利が再び上昇したことも相場の支援材料となり買い戻しが入った。その後、再び米長期金利の低下幅拡大とともに再び109.80円台まで値を下げた。
静まっていた自国通貨高けん制発言が欧米で相次ぎ、対円に対して米ドルやユーロの上値が重くなった。市場が、今月のFOMCやECBの金融政策会合を意識するなかの発言だった。金融政策会合が終了するまでは、方向感に欠ける上下に振れる展開が予想される。
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