★欧州市場序盤では、ジャクソンホール会合でのFRB議長及びECB総裁の発言に注目が集まるなか、為替は全般もみ合い商状を継続した。欧州株が堅調推移し、リスク選好が回復したことに円がやや圧迫された。NYダウ先物や米長期金利の動きも鈍く、積極的には仕掛けづらい地合いのため109.50円台でもみ合う展開となった。米耐久財受注のコアが市場が予想を上回ったことや、クリーブランド連銀総裁が『株価を過度に懸念していない』などと発言したことで、リスク選好の地合いを支援した。また、NYダウが100ドル高と堅調推移で円安を支援した。イエレン米FRB議長は発表されたジャクソンホール講演でのテキストの中で、経済がFRBの2つの責務で目標達成に向けて著しく進展したと指摘した。物価安定に向けて進展しているとしたほか、最大雇用に向けて、著しく前進したと述べた。
ただ、特にバランスシート縮小や年内の追加利上げを再確認する明確な言及がなかったため、ドルが高値から反落した。。市場では『タカ派発言を期待していた向きからの失望売りが出た』との指摘もあり、米長期金利の低下とともにドルが全面安になった。ドラギECB総裁がジャクソンホール会議での講演で『世界的な回復はしっかりしている』『ユーロ圏の回復は米国より早い段階にある』などと述べたと伝わると全般ユーロ買いが強まった。しかし、ドル/円に関してはもみ合い商状となった。
注目されていたジャクソンホール経済シンポジウムでの市場の受けとま方は、イエレン米FRB議長講演内容は『タカ派ではなかった』、ドラギECB総裁講演内容は『遠回しながらタカ派』と受け止められたようだ。注目度が高かっただけに、何となく消化不良のような結果となった。ユーロ買いもドラギECB総裁がユーロ高に対して言及しなかったから消去法で買われた面がある。ドル/円は再び上値が重くなったことが意識されたことで、週明けから再び下値トライとなる可能性も残る。ただ、月末週ということもあり108円台後半では実需筋のドル買いも根強く残る。
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