FITS エコノミックレポート

ドル/円欧米市場動向:5分足 『行って来い』で方向感のない展開!

 

★欧州市場序盤では、トランプ政権のロシアゲート懸念が一服、株価が持ち直し、ドルと円が軟調な展開となった。欧州株が堅調推移、米長期金利も上昇となるなか、リスク選好回復に推移した。米長期金利の上昇が一服となるなか、ブラード米セントルイス連銀総裁が「FOMC予測の金利軌道は積極的過ぎる可能性」「インフレ率、インフレ期待は下向きのサプライズ」などと発言したことも嫌気され下げた。しかし、111円台半ば割れでドルが伸び悩む展開となった。対欧州通貨中心にドル売りが優勢が強まった影響を受けてドル/円も下げた。111.00円手前で下値の堅さを確認するとショートカバーが進んだ。NYダウが120ドル超高や日経先物の150円高を支えに持ち直した。一時111.66円まで上げたものの、夕刻に付けた日通し高値111.70円が目先戻りの目処として意識されるとやや上値を切り下げた。

 

111.00-111.70円のレンジ相場となり、方向感に乏しい『行って来い』の展開となった。日本時間21日の未明までには判明するイラン大統領選の結果を受けた市場反応となる。これまで国際協調路線をとってきたロウハニ大統領と、欧米に強硬な姿勢を取るライシ師との間の事実上の一騎打ちとなっている。
現職が逃げ切ると、中東緊張のリスクが一旦は後退。短期的にはリスク選好の円安やドル高の材料となりやすい。反対に欧米強硬派の勝利となれば、リスク回避へと作用する。ただ、獲得票が過半数に届かない場合は、上位2名で26日に決選投票となる。決選投票となる場合は、反応は限られ一週間持ち越される。

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