★欧州市場序盤では、ドルは主要通貨に対して反発地合いを維持した。ただ、欧州株は概ね軟調、米長期金利は前週末比ほぼ横ばいで推移した。米長期金利がほぼ横ばいで推移しており、111.30円付近でもみ合う展開から積極的なドル買い、ドル売りとも後退した。ただ、日経先物やNYダウの下落を背景にしてじわりと円買いが強まった。一時111.10円台まで下げたが、一目均衡表転換線の111.16円近辺が目先のサポートラインとして意識され一段の売りが進む展開にならなかった。米長期金利が小幅な上昇から上げ渋りとなったことでドルの上値が抑制された。イエレン米FRB議長講演を前にポジション調整の動きも見られたが、押し目買いも観測された。その後は、米長期金利の低下に伴う売りが出たほか、一時90ドル超上昇したNYダウがマイナス圏に下落したことや、日経先物も110円下落したことも相場の重しとなった。新規材料難から様子見ムードが広がり、110円台後半で値動きが鈍った。米長期金利の低下が一服したことで下げ渋る場面もあったが上値は限定的となった。また、イエレン米FBR議長が『米経済はかなり健全』、『米経済は緩やかなペースで拡大を続けるだろう』、『FF金利を徐々に引き上げることは適切』、『中立金利の判断はかなり低い』などと、緩やかな金利引き上げを示唆したことでドルは失速したが、111.8円台でもい合いとなった。
欧米市場では、ドル/円は全般下落基調となった。また、イエレン米FRB議長の講演を受けて引けにかけて下落するなど、引け安で終了した。引け安で終了したものの、110.80円で下げ渋ったことが注目される。アジア市場でも110.80円台での攻防となりやすい。早々に111.00円台を回復するのか、それとも110.80円台を下抜けしてしまうかが注目される。
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