★ドル/円の日足では、10日線(黄線)106.38円の攻防となっている。5日線(赤線)が上向きとなってきていることから、戻り基調が強まってきた。ただ、ここで安心出来ないのは、今年に入ってから、高値・安値を切り下げる下落トレンドにある。そのため、10日線を上抜けしても直近高値107.67円を上抜けするまでは戻り売り目線が継続する。また、25日線(青線)107.21円が下向きとなっており、レジスタンスとして意識される。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%Kが%Dを上抜けしており、緩やかに上昇基調となっている。しかし、両線のかい離幅が広がっていないことから、戻りの勢いは鈍くダマシとなる可能性もあるので注意が必要となる。
今晩は市場の注目となっている米2月雇用統計が公表される。市場の予想では、失業率:4.0%(1月は4.1%)、非農業部門雇用者数:前月比+20.5万人(1月は+20万人)、民間部門雇用者数:前月比+20.5万人(1月は+19.6万人)、平均時給:前月比+0.2%、前年比+2.8%(1月は+0.3%、+2.9%)となっている。特に平均時給に注目が集まっている。平均時給は1月から低下するとの予想されており、伸びが鈍化するとFRBによる利上げペースが後退するとの思惑が広がり、米長期金利低下とドル安に傾く可能性もある。
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