FITS エコノミックレポート

ドル/円はオバマケア代替法案採決報道に翻弄!

 

★欧州市場序盤では、米長期金利が持ち直したことに連れ、ドルは主要通貨に対して前日小幅高でもみ合い商状となった。欧州株や米長期金利に目立った動きは見られなかったが、持ち高調整による円買いの動きが再燃し、111円台割れとなった。111円台割れに再下落となったが、110円台後半での本邦個人投資家などからのドル押し目買いも根強く、110.90円台で売り買いが交錯した。その後、下げ地合い一服、戻り変化の動きが観測された。しかし、米長期金利が低下に転じたことや、前週分の新規失業保険申請件数が弱い内容となったことで、一時110.58円まで下げた。しかし、『米下院共和党はオバマケア代替法案について95%合意となった』との一部報道が伝わると111.05円近辺まで急反発した。発表された米2月新築住宅販売件数が予想を上回ったことで買い戻しを誘った。オバマケア代替案を巡る過度の警戒感が後退し、NYダウや日経先物が上昇すると一時111.30円台まで上昇した。しかし、『オバマケア代替法案の採決は明日に延期される』と一部通信社が米共和党議員の話として報じると110.80円台まで失速した。ただ、スパイサー米大統領報道官が『下院自由議員連盟との会合は非常に前向きな一歩となった』『オバマケア代替法案の採決は本日実施されると予想』などと述べると買い戻しが進んだ。 結局、米下院が本日の採決を見送ったことが明らかになると再び失速した。

 

NY市場では、オバマケア代替法案の採決の行方を巡る報道に一喜一憂する展開に終始する結果となった。結局、採決は延期されたことから、本日も乱高下する可能性が高い。

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