★ドル/円の大きな流れをつかむには、17カ月移動平均線(赤線)と34カ月移動平均線(青線)が分かりやすい。
2017年1月に17カ月線と34カ月線はデッドクロスしたことで、下向きの流れに変化した。しかし、その後は上値を34カ月線114.10円が抵抗ラインとなり、下値では17カ月線109.64円が支持ラインとなってレンジ相場を形成している。かなりレアな相場形成となっている。
トランプ大統領が当選した昨年11月には大陽線となり円安が急速に進行し、翌12月には17カ月線・34カ月線を上抜けして円安が加速すると見られた。ただ、この際は、ダマシとなり再び円高基調となった。そして、両線がデッドクロスしたことから、円高基調が強まるかと思われたが、予想に反してレンジ相場となった。
相場を難しくしているのは、過去において珍しい動きとなっていることからである。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)の特徴は、もみ合い相場でもトレンドを示すはずであるが、意外にもまったく機能せず%Kと%Dは真横を向いている。
今後の焦点とすれば、9月から戻り基調となっており、34カ月線に向けて円安進行している。このまま34カ月線を上抜けするようなら、さらに円安基調が強まる可能性がある。ただ、結局上抜け出来なければ、再び17カ月線前後までの調整が強いられる可能性も残っている。
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