FITS エコノミックレポート

★ドル/円は、先週までのリスク回避の動きからリスク選好の動きへと変化し、200週線（紫線）の110.39円を上抜けしてきた。今後もこのラインを維持できると、上値トライとなりやすい。

次の上値目処としては、13週線（赤線）の111.91円や26週線（青線）の112.71円が意識されやすい。

またストキャスティクス・スロー（パラメータ：14、3、3、20、80）も売られ過ぎから%Kと%Dが上向きとなっており、戻り基調が維持されている。

また、トレンド的には上値を切り下げていることから、中期的にはまだ上昇基調とは言えない。

ここで思い出して欲しいことは、4月10日から5月4日まで続く『水星逆行』である。この時期はボラティリティが高まる一方で、トレンドが出にくい期間となる。また、オシレータの機能が劣化しやすいということである。

先週まで、あれだけリスク回避の円高傾向が強く、いつ105円台まで下落するかとの見方だった。しかし、週が明けると一変して上値の話しとなるなど、市場が変化しやすい時期である。そのため、『今日の含み益は明日の含み損』となりやすく小刻みに利益確定が良い時期となる。