★11月9日から始まったトランプラリーも3カ月が経った。3ヵ月と言えば週足の13週線にあたる。13週線(赤線)は114.67円に位置しており、トランプラリーを契機にドル買いした投機筋は相当の含み損を抱えていると推測される。シカゴ・マーカンタイル取引所で投機筋の対米ドルでのドル/円の差し引きの持ち高状況では、12月27日週の▲87,009枚をピークとして、1月31日週には▲58,331枚まで5週連続減少傾向にある。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、買われ過ぎ域から徐々に下落基調となっている。
下値では200週線(紫線)の109.70円が位置しており、大幅下落調整となった際は意識されやすい支持線となる。ちょうどトランプラリーの半値押しの109.91円ところと重なる。一方で、投機筋がポジションを総投げしたとすると、1万枚で約1円動くことが多いので、5円超の円高に進む可能性があり、瞬間的に107円台までの調整も考えられる。ただ、このレベルでは買いも入りやすく下ヒゲとなりやすい。
一方で、ドルが反転した際は、13週線の114.67円が上値抵抗ラインとなりやすい。このレベルでは、ドルの買い方からの『やれやれ売り』が入りやすいからである。
10日の日米首脳会談での結果次第で、上下に大振れする可能性があるが、その際はこの週足を思い出してもらいたい。
どんな相場にも当てはまるので、週足13週線で検証することをお勧めする。トランプラリー意向売買した投資家の損益が分析ができる。
ちなみに、東京金は13週線の上に位置していることから、買い方に含み益が出ている。また日経平均株価指数は13週線の攻防となっているので、損益トントンという感じである。
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