FITS エコノミックレポート

トルコリラ/円は再び25日SMAを下回る展開!

 

★トルコリラ/円の日足では、6月11日にレジスタンスとして意識されていた25日SMA(青線)を上抜けした。しかし、米連邦公開市場委員会(FOMC)で、米金融当局者が想定以上にタカ派な見通しを示し、米長期金利が上昇したことを受けてリラが対ドルで売られる展開にになり、対円も引きずられた。翌17日にはトルコ中銀の金融政策会合があったが、市場の予想通りにに政策金利を19%に据え置いた。据え置きは3会合連続となった。声明では前回声明よりもタカ派と受け止められ、発表直後はリラ買いに振れる場合もあったが長続きしなかった。上値の重さが確認されると、その後はリラは下値を広げる展開になった。

そのため、再び25日SMAを下抜け、5日SMA(赤線)10日SMA(黄線)と25日SMAを下抜けするデッドクロスとなり、短期的な下落基調に転換した。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)でも、%DがSlow%Dを下抜け両線ともかい離幅を広げて下向きになっていることから、下押しバイアスが強いこを示している。

そのため、6月2日安値12.45円や3月22日安値12.23円が下値目処として意識される。

米国では、米連邦準備理事会(FRB)による早期のテーパリングや利上げの思惑が高まっており、全般新興国通貨は売られやすい地合いになっている。

そして、トルコリラ/円は、再び25日SMAが上値目処として意識されやすい。

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