FITS エコノミックレポート

トルコリラ/円はイベント待ちで低位もみ合い!

 

★トルコリラ/円の一目均衡表の日足では、基準線(青線)の12.83円がレジスタンスとして意識され戻り上値目処になっている。一方で、下値では転換線(赤線)の12.685円がサポートとして意識される。

両線とも横ばいになっており、明確なトレンドが出ないもみ合い相場が続いている。

また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)も、ほぼ横ばいになっていることで、トレンドレス状態になっている。

トルコリラが動意付きそうな経済指標としては、7月5日に発表される6月消費者物価指数(CPI)
があり、市場予想では前年比+17.02%と前回5月実績の前年比+16.59%を上回るインフレ率となっている。また、同時に発表される6月生産者物価指数(PPI)の市場予想では前年比+41.77%と前回5月実績の+38.33%を上回る予想となっている。

トルコメディアは、カブジュオール氏が3月下旬にトルコ中銀総裁に就任後、アーバル前総裁の下で働いていた約90人のスタッフが解雇や降格させられたことを報じている。この人事はエルドアン・トルコ大統領が望む『金利引き下げ』を実施するための入れ替え、との見方もある。

インフレ率の上昇が見込まれる中、7月14日にはトルコ中銀の政策金利発表があり、エルドアン大統領が望む『金利引き下げ』が実施されるとリラ売りが強まりそうである。

一方で、現在の政策金利は19.0%であり、6月CPIが市場予想通りに上昇しても金利据え置きならば実質金利のプラス金利を維持することから、売り方からの買い戻しが入る可能性もある。

来週・再来週のインフレ指標や中銀の政策会合を控えて、しばらくはもみ合い相場が継続しそうである。

カテゴリー: ホットニュース

カテゴリー

カレンダー

5月 2024
« 1月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ページの先頭へ