★昨日トルコ中銀は政策金利である1週間レポレートを1%引き下げて8.75%にしたことを発表した。市場予想(9.25%に引き下げ)より大きい下げ幅を受けて、リラ売りが強まったが対円では過去最安値を前に下げ渋った。声明では、リラ安にもかかわらず原油安などによりインフレ見通しが好転していると指摘した。中銀の20年末インフレ予想8.2%を下回る可能性も示唆しており、早期の追加利下げも十分あり得る。
トルコでは新たな新型コロナ感染者数が約3000人増えましたが、増加幅は前日から1600人ほど減少した。今週中に感染者合計が10万人超えとなることは確実視されているが、主要31都市では本日から4日間のロックダウン(都市封鎖)に入るとされ、5月以降の感染状況改善につながるかもしれい。
中期トレンドを示すトルコリラ/円の週足では、13週SMA(赤線)、26週SMA(青線)、52週SMA(緑線)の全てSMAが下向きとなっており、下落基調が続いていることを示している。
また、13週SMAと26週SMAがかい離幅を広げ始めており、下落の勢いが強まっている。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)も%DとSlow%Dがかい離幅を広げて両線とも下向きとなっていることから下値模索の展開となっている。
2018年の8月17日週に付けた史上最安値15.30円の時は、価格は最安値に下落したもののストキャスティクスは下値を切り上げるコンバージェンスとなっていた。
史上安値は心理的な節目であって、下げ止まる根拠とはなりにくい。そのため、史上安値を下回ると下値模索の展開が本格化するので、注意が必要となる。また、今日からトルコは祝日に入ることから、流動性が低下するため、フラッシュ・クラッシュ的な動きには警戒する必要がある。
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