FITS エコノミックレポート

トルコリラ/円の日足では相場変化の兆し!

 

★トルコリラ/円の一目均衡表の日足では、3月22日の急落以降基準線(青線)がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開が続いていた。しかし、6月10日に基準線を上抜けしてきたことで、相場に変化の兆しが出てきた。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)も、%DがSlow%Dを上抜け両線のかい離幅を広げながら上向きになっている。強い上向きバイアスとなっとり、騰勢の強さを示している。

ただ、上値では52期間の中心値である先行スパン2の当日線(茶線)の13.14円や雲の下限がレジスタンスとして意識されそうである。雲下限は現在のところ先行スパン2当日線近辺にあるものの、その後は徐々に切り下がる展開になっている。そのため、心理的な節目となる13.0円が意識されることになる。

一方で、これらのレジスタンスを上抜けして雲の中へ入り込むと、26期間遅行する遅行線(緑線)がロウソク足を上抜けするようような動きになり、上昇基調が継続する可能性もある。

 

トルコではネガティブな材料が多いものの、来週14日にブリュッセルで開催予定の米国・トルコ首脳会談に向けて、両国高官から歩み寄りを期待する発言が出ている。米国・トルコ首脳会談では、トルコがロシアから購入した地対空ミサイルS400についても話し合われると見られている。これまでトルコ側は『配備は決定事項』と米国の反対を拒み続けていた。ただ一部メディアが、起動させないことを条件にトルコのS400を米側が認める可能性を報じており、トルコの対応次第では関係改善に繋がっていくかもしれないなど、結果次第ではリラ買いが強まる可能性もある。

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