★トルコのエルドアン大統領は、国内の演説で、急落している自国通貨リラの下支えのため、ドルやユーロの貯蓄をリラに交換するよう国民に要請した。どれだけの効果があるかは分からないが、通貨安を懸念していることは確かである。
トルコリラは、下落基調を強めているがゆえに割安感があるとされている。金利も高めで日本の個人投資家によるリラ買いは活発化している。一部では投機筋の仕掛けがあるとの指摘もあり、真相は不明だが注意は必要となる。
トルコリア/円の今年に入ってからの価格帯別出来高であるが、今年に入った頃は30円近辺での値動きとなっていた。直近での出来高の多い価格帯では24円台前半となっている。そのため、戻り基調では買い方からの『やれやれ売り』が出やすく上値の重石となりやすい。
ただ、ボリンジャーバンド(パラメータ:21、±1、±2、±3)で、若干今までとは違った減少が起きている。それはプラス3σが内側に入ってきている。ボリンジャーバンドではエクスパンションした後、反対側のシグマが内側に入ってくると、一旦の戻り基調となりやすいとされている。その後、マイナス3σが内側に入ってくると反転となる。そのため、プラス3σの変化は戻り基調となりやすい。
バンド幅の伸縮を示現するボリンジャー%B(パラメータ:21、3、5)もボリンジャー%Bが高値圏で若干下向きとなってきたことから、バンド幅が縮小していることを示している。そのため、下落基調の勢いが鈍化してきていることを示している。
価格帯別出来高でも上値に出来高が多く重石となりやすいが、一旦はプラス3σが内側にはいってきたことから、戻り基調となりやすい。
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