★アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ皇太子は、トルコのアンカラを訪問してトルコ投資を支援するため10億ドル規模のファンド設立する計画だと報じられた。そのため、トルコリラ売りが一段落した。
トルコリラ/円のボリンジャーバンド(パラメータ:21、±1σ、±2σ、±3σ)は、それまで±3σのバンド幅が拡張するエクスパンションの動きになり、マイナス3σをバンドウォークする強い下落基調を示していた。
しかし、UAEのトルコへの投資報道が出るとトルコリラの買い戻しが強まったことで、プラス3σのバンド幅が横ばいから内側に入る様相となった。このことで、一旦ルラ下落の勢いは鈍化してきている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)も、売られ過ぎ低水準から%DがSlow%Dをわずかに上抜けしてきたことで、一旦の戻り基調となってきた。
リラ売りの勢いが強かったこともあり、上記の報道がサプライズになり買い戻しの勢いが強まった。ただ、トルコ中銀の利下げ打ち止め感は出ていないことから、買い戻し一巡後の動きがポイントになる。
上値目処とすれば、マイナス1σの10.086円が意識され、上抜け出来るのかそれとも戻り目処としていし戻されるのかが注目される。
マイナス3σも横向きから内向きになってくるようなら、明確な戻り基調の動きになったことを示すシグナルになりやすい。
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