FITS エコノミックレポート

トルコリラ相場と政策金利動向!

 

★トルコの政策金利は、2019年7月24日の24%から2020年9月16日現在までに8.25%まで低下した。この間にトルコ中央銀行により15.75%の利下げが実施されたことになる。

一方で、2020年8月の消費者物価指数(CPI)は前年比で11.77%で推移している。

そのため、名目金利である政策金利8.25%に対して、実質金利は8.25%(名目金利)-11.77%(前年比CPI)=マイナス3.52%(実質金利)となる。

トルコリラを保有していると、インカムゲインよりもインフレ率の方が高いことから、通貨価値が減損することになる。

為替市場では、マイナス金利分の通貨安になりやすい。

ただ、トルコリアの場合は、他にも諸問題を抱えていることも売り材料となっている。

通貨安を止めるには、まずは政策金利の利上げが必須条件となるが、エルドアン大統領は現在トルコ中銀による利上げを容認することはない。

さらに利下げとなれば、トルコリラはさらに下押しバイアスが強まる。

 

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