FITS エコノミックレポート

トルコの憂鬱な材料で上値の重い展開!

 

★コジャ・トルコ保健相は11日、トルコ国内で初めての新型コロナウイルス感染者が確認されたことを発表した。トルコ国内で新型ウイルス感染者が出たことにより、トルコ経済活動の停滞が懸念され始めた。もし他国同様に感染拡大となれば、トルコの主要産業である観光業へのダメージは避けられない。そして、予定されていた中国国営銀行のトルコへの巨額融資が遅れる可能性も一部報道から指摘されている。さらに、トルコ国内から欧州越境を目指す中東や北アフリカの難民により、ギリシャ国境では混乱が続いている。ギリシャ側は難民の流入を阻止しようと強硬手段にでており、それに対してエルドアン大統領はギリシャを『ナチス』と呼ぶなど、両国関係の溝は広まるばかりである。欧州連合(EU)は当然ながらギリシャ支援に動くため、今後のトルコとEUとの関係の悪化が懸念される。

 

トルコリラ/円の日足では、下向きの5日SMA(赤線)10日SMA(黄線)がレジスタンスタンスとなり下押しの展開が続いている。まずは、5日SMAが横ばいになるまでは、下落の勢いが強いので注意が必要となる。ロウソク足が大きくなってきていることから、上下のボラティリティが高いことを示している。そのため、ロウソク足が小さくなってくるまでは、注意する必要がある。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%DがSlow%Dを下抜け両線とも緩やかに下向きとなっていることから、下落基調が継続している。

下値では3月9日の安値16.302円近辺で下げ止まるかが注目される。

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