FITS エコノミックレポート

エコノミック・サプライズ指数低下がドル安要因のひとつ!

(Bloombergで作成)

★エコノミック・サプライズ指数は、『びっくり指数』とも呼ばれ、米シティクループが算出する、各種経済指標と事前予想との食い違い(かい離幅)を指数化し、ゼロ(予想通り)を挟んで、上下(プラス・マイナス)で示した指数をいう。これは、雇用や生産などの各種経済指標が事前の市場予想と比べてどうだったかを指数化したもので、実績が予想を上回れば指数は上昇し、逆に下回れば下落する。

一般にエコノミック・サプライズ指数は、各種経済指標において、市場の事前の予想と比べて、上ぶれが多ければプラス方向へ動き、逆に下振れが多ければマイナス方向へ動き、また大きくぶれていれば(ゼロから大きくかい離していれば)、市場がびっくりしている状態を示す。

 

12月後半から米国経済指標が市場予想を下回る結果となってきている。そのため、米国の景気減速感が強まってきていることもドル安の要因のひとつとなっている。ドルが再び強くなるには、市場の予想を上回る経済指標となることが必要である。ただ、1-3月期の米経済成長は、例年寒波や大雪などで一旦停滞することが多く、今年も米南東部で異例寒波となった。特に2月は1月分の経済指標が発表されることで、市場予想を下回ることが多くドル安要因となりやすい。ただし、4-6月期はその反動で急回復する指標がでやすいことも特徴となる。

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