FITS エコノミックレポート

イールドスプレッドで12月18日の米国株市場を先取り!

 

12月17日(月)の米国3市場は、NYダウ:507.53安の24,592.ドル、S&P500:54.01ポイント安の2,545.94ポイント、NASDAQ:156.93ポイント安の6753.73と、3株価指数とも連日の全面安となった。また、米長期金利は前日比低下し2.855%となった。『14日付けPERと株価から逆算』して17日付け予想PER計算すると、NYダウ:15.23倍、S&P500:15.98倍、NASDAQ:22.32倍と3株価指数とも大幅下落したことや米長期金利が低下したこともあり、予想PERは大幅に低下した。このPERを基に17日付けのイールドスプレッドを算出すると、NYダウ:▲3.710%、S&P500:▲3.402%、NASDAQ:▲1.729%と大幅にイールドスプレッドは拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)となった。

 

NYダウの年初来底値時のイールドスプレッドを参考にする。4月2日に付けた年初来安値時のNYダウ:▲3.579%、S&P500:▲3.145%、NASDAQ:▲1.640%や、2月9日の反転時となったNYダウ:▲3.300%、S&P500:▲2.756%、NASDAQ:▲1.313%である。

 

14日(金)のNYダウの予想イールドスプレッドは▲3.710%となったことで、2月9日と4月2日のイールドスプレッドを上回ったことで、相当割安感は出ている。S&P500の予想イールドスプレッドは▲3.402%となったことで、連日4月2日及び2月9日のイールドスプレッドを上回っていることから、S&P500も相当割安感が出ている。NASDAQの予想イールドスプレッドは、▲1.729%となったことで、2月9日と4月2日のイールドスプレッドを上回ってきたことで割安感が出始めている。3株価指数ともかなりイールドスプレッドが拡大してきたことで、米10年物国債金利に対して割安感はでていることから、好材料が出た場合は急上昇する可能性もある。

 

ただ、2011年4月21日以降のイールドスプレッドの平均値は、NYダウ:4.343%、S&P500:3.550%、ナスダック:2.012%には届いていないことから、平均値に近づくまで拡大する可能性も残る。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していきますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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