FITS エコノミックレポート

イールドスプレッドで米国株式市場を先取り!

 

11月19日(月)の米国3市場は、NYダウ:395.78ドル安、S&P500:6.0745.54ポイント安、NASDQ:219.40ポイント安となり、全ての指数が下落した。一方で米長期金利が3.064%とわずかに低下した。そのため、19日付けイールドスプレッドは、NYダウ:▲3.139%、S&P500:▲2.860%、NASDAQ:▲1.371%となった。

 

19日は米アップルの業績見通しに懸念が広がっていることに加えて、18日閉幕したアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議をきっかけに米中貿易摩擦への懸念が高まった。市場では『米株のVIXが20を再び超えたことで、リスク回避の売りが出た』との指摘もあり、下げ幅は一時510ドルを超えた。

 

11月20日(火)の米国3市場は、NYダウ:▲551.80ドル安、S&P500:▲48.84ポイント安、NASDAQ:▲119.65ポイント安と全面安の展開となった。また、米長期金利は前日ほぼ横ばいの3.063%となった。19日付けPERと株価から逆算すると、20日はNYダウ:15.76倍、S&P500:16.57倍、NASDAQ:22.17倍となる。このPERを基に20日付けのイールドスプレッドを算出すると、NYダウ:▲3.280%、S&P500:▲2.971%、NASDAQ:▲1.448%となる。

 

参考となるのは、10月3日の株価下落直前のピークでは、NYダウ:▲2.468%、S&P500:▲2.146%、NASDAQ:▲0.601%となる。一方で10月29日に底値となったNYダウ:▲3.115%、S&P500:2.865%、NASDAQ:▲1.333%である。

 

20日の米国株の大幅下落で、3指数とも10月29日に底値となったイールドスプレッドを超えたことから、割安感が出ている。このところの米長期金利が低下もイールドスプレッドの拡大に寄与している。そのため、今晩の米国株の反動上昇を期待したい。イールドスプレッドが、これ以上拡大するようなら、米国株により割安感が出てくる。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していきますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

 

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