FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

日1月街角景気現状指数:市場予想を下回る

内閣府が発表した1月の景気ウオッチャー調査によると、街角の景況感を示す現状判断指数は49.9となり、前月の53.9から低下した。また、市場予想平均の53.7を下回った。
調査は景気に敏感なタクシー運転手など約2000人を対象に毎月実施。

一般庶民は景気減速感が出ているのかもしれない。

 

中国1月貿易統計は良好な結果

税務総署が発表した1月の輸出は人民元ベースで前年同月比6.0%増、輸入は30.2%増加し、貿易黒字は1358億元(約2兆3600億円)となった。輸出は、貿易を巡る米国との均等の高まりや人民元高の中でも堅調を維持した。輸入は商品価格上昇や春節(旧正月)連休時期が前年とのずれを反映した大幅な伸びとなった。

 

日経平均株価:円安を受けて海外勢の買い戻し

朝方は、前日の米国株の小幅下落に安堵し買いが先行した。市場では『本邦機関投資家から買いが観測された』との指摘があり、指数は一時260円近く上昇した。ただ、戻り売り押され買い一巡後は上げ幅を縮小した。後場は、円安が進んだことから、海外勢からの先物への買戻しに一段高となり上げ幅は300円超となった。結局、前日比245円高の2万1890円と続伸して終了した。

 

東京外国為替市場:日本株高でリスク選好の円売り

ドル/円は、109.30円台前後でもみ合いが続いていたが、日経平均株価が330円超高まで上げ幅を拡大するにつれてドル買いが強まった。一時109.69円と前日高値の109.71円に迫った。ユーロ/ドルは、円絡みの取引が中心となったため1.2270ドルを挟んで方向感のなく終始した。欧州勢待ちの様相となっている。

 

米S&P500連動ETFから過去最大の流出

世界株式市場の動揺により、世界最大規模の上場投信(ETF)『SPDR S&P500ETF』から4営業日で過去最も大きい174億ドル(約1兆9000億円)の資金が流出した。6日の流出額は80億ドルと、1日としては金融危機後で3番目に大きい額となった。運用資産額は2760億ドル。

 

米国債増発懸念で金利は上昇基調:先行きのリスクに

米上院の与野党指導部が7日、2018-19年会計年度の歳出上限を3000億ドル程度引き上げることで合意したことで、米金利上昇につながった。トランプ政権が検討した国防費の大幅な増額が現実味を帯び、米国債の増発懸念が強まった。もともと大型減税による歳入減により、財政赤字の拡大に拍車をかけることは確実だった。米議会予算局(CBO)は減税が1月の試算で10年間に1.8兆ドルの赤字拡大をもたらすとはじいており、この大半を国債増発で賄わざるを得ない。それに今回の歳出増が追い打ちをかける。すでに米財務省は国債増発に乗り出している。1月末には2-4月で発行額を計420億ドル増やすと決めた。米国債の大増発は、FRBが過去の量的緩和で買い込んだ米国債の保有額を減らしていることも、ボディーブローのように効く。

 

欧米イベント

○16:00   12月独貿易収支(予想:210億ユーロの黒字)
○16:00   12月独経常収支(予想:280億ユーロの黒字)
○17:45   バイトマン独連銀総裁、講演
○18:00   ロウ豪準備銀行(RBA)総裁、講演
○18:00   1月欧州中央銀行(ECB)月報
○18:15   カプラン米ダラス連銀総裁、講演
○19:15   ビルロワ・フランス中銀総裁、講演
○19:30   メルシュECB専務理事、講演
○19:45   プラートECB専務理事、講演
○21:00   英中銀金融政策委員会(MPC)2日目、終了後政策金利発表(予想:0.50%で据え置き、資産買取プログラムは4350億ポンドで維持)
○21:00   MPC議事要旨
○21:00   英中銀イングランド銀行、四半期ごとの物価報告(インフレリポート)
○22:00   ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁、講演
○22:15   1月カナダ住宅着工件数(予想:21万件)
○22:30   12月カナダ新築住宅価格指数(予想:前月比0.1%)
○22:30   前週分の米新規失業保険申請件数(予想:23万2000件)
○23:00   カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、講演
○9日03:00   米財務省、30年債(160億ドル)入札
○9日04:00   メキシコ中銀、政策金利発表(予想:7.50%に引き上げ)

カテゴリー: 欧州タイム市場コメント

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