★日経平均株価:後場アジア株安につれた売り優勢に
朝方は米国株高を好感した買いや好業績銘柄への買いが優勢となり一時155円高まで上げる場面があった。しかし、最近上昇が続いていた中国・上海や香港株が軟調に推移し、日本株市場でも主力株の一角に利益確定売りが出た。結局、前週末比2円安の2万3629円と4日続落して終了した。
★東京外国為替市場:108円台半ばではドルの押し目買い
ドル/円は、日銀によるテーパリング観測を背景にドル売り・円買いが先行した。しかし、108.50円近辺では値ごろ感からドルの押し目買いが散見され、下げは一服した。その後は月末に絡む本邦実需筋などのドル買い・円売りや米長期金利が上昇したことを支えられ108.98円までじり高となった。ただ、日経平均株価が下げに転じたことでを嫌気して108.60円台まで売りに押された。ユーロ/ドルは、米長期金利の上昇でユーロ売り・ドル買いが優勢だったものの、ECBが早期に金融政策の正常化に向かうとの思惑から下げ渋り1.240ドル付近から1.242ドル台まで持ち直した。
★黒田総裁は海外での発言に失言が多い:本音で円高進行
ダボス協議の黒田総裁の発言を受けて、円買いドル売りが進み、その後日銀報道官が、黒田総裁の発言について、インフレ見通しを修正したわけではないと説明したことを受けてドルは下げ渋った。23日の日銀決定会合後の記者会見では『わが国では、景気が緩やかに拡大してる一方、物価は弱めの動きが続いています。』『物価はまだ2%の物価安定の目標にはほど遠い状況にありますので、』と慎重な発言をしていた。ダボス会議では『賃金が上昇しつつある兆候が幾つか見られ、物価については一部で既に上昇し始めている』と発言。『2%のインフレ目標ないし物価安定目標の達成を非常に難しく、時間がかからものにした要因は数多くあるが、ようやく目標に近い状況にあると思う』と述べた。黒田総裁は国内に居るときは言葉を慎重に選ぶ一方で、海外に行くと本音が出てしまう癖があるようだ。
★英国民はEU離脱を問う国民党票の再投票を望む声が多数に
英紙ガーディアンは、英国のEU離脱を巡る国民投票に関する世論調査結果を掲載し、離脱条件が明らかになったのちに再投票することを支持しるとの回答が47%に達し、反対の34%を上回ったと報じた。ただ、メイ英首相は2016年の国民投票ですでに答えは出ているとして、再投票を実施しない方針を示している。
★ユーロを左右する独大連立の行方
ドイツのメルケル首相率いる保守系のキリスト教民主・社会同盟と中道左派・社会民主党の二大政党は26日、ベルリンで大連立継続に向けた正式協議を開始した。社民党員の間には大連立に否定的な見方が根強く、同党幹部が多くの党員が受け入れ可能な連立合意の実現を求められている。協議は2週間程度(2月9日前後)程度続く見通し。連立合意がまとまれば、社民党は連立参加の可否を全党員による投票で最終判断することにしている。21日の社民党大会では、正式協議入りの賛成票が全体の56%にとどまるきわどい結果となった。最後の党員投票の行方は、連立合意の内容次第と見られている。大連立が可決されるようなら、一段のユーロ買いが強まる一方で、否決され総選挙となると、積み上がっているユーロ買い・ドル売りの巻き戻しが一時強まる可能性が高い。
★1月23日付シカゴIMM投機筋の対米ドルでの差し引き持ち高
(1月16日) ⇒ (1月23日)
・円 :▲119,350 ⇒ ▲122,870
・ユーロ :+139,490 ⇒ +144,717
・ポンド :+26,204 ⇒ +33,045
・豪ドル : +10,074 ⇒ +16,679
★欧米市場イベント
○16:00 12月独輸入物価指数(予想:前月比0.2%/前年比1.1%)
○19:45 ラウテンシュレーガー欧州中央銀行(ECB)専務理事、講演
○22:30 12月米個人消費支出(PCE、予想:前月比0.4%)
個人所得(予想:前月比0.3%)
PCEコアデフレータ(予想:前月比0.2%)
○30日01:00 クーレECB理事、講演
○北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の第6回会合(カナダ・モントリオール、最終日)
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