★日経平均株価:朝高のあと週末ポジション解消から下げに
朝方はトランプ大統領が米CNBCのインタビューで『ドルは強くなるだろう。私は強いドルがみたい』述べ米ドル安政策の思惑の後退から、外国為替市場での円高が一服したため、輸出関連株の一角に買いが入った。ただ週末前に模様眺めムードが強まり、持ちだか解消を目的とした小口の売りが広がった。市場では『昼休みに先物が売られたときに榊原元財務長官が1ドル=100円に向かうと述べたことが売り材料にしたとの話があった』との指摘もあった。結局、前日比37円安の2万3631円と3日続落して終了した。
★東京外国為替市場:ドル/円は上値の重さを嫌気
ドル/円は、本邦輸出企業からドル売りが観測されるなど109円台後半で上値の重さを確認するとドル売りが強まった。また、日経平均株価がマイナス圏に下落したこともドル売りが進む要因となった。ユーロ/ドルは、1.240ドル前半でのもみ合い相場となっており、欧州勢参入待ちの様相となっている。
★ECBの政策変更遅延なら市場ではサプライズ
ECBが危機時の景気刺激策の終了を示唆し始める時期を検討する中。一部当局者は文言の大幅変更を6月までに遅らせたい意向。政策委員会の一部は3月8日の次回会合で政策に関する文言の微調整を開始し、債券購入プログラム縮小への道筋をつけたいと考えているが、他のメンバーはインフレ率が上向くさらなる証拠を集めたいとしている。緩和策維持からの方針転換を6月まで先送りすれば、3月か4月の会合での動きを予想する投資家にはサプライズとなる。
ユーロ高はインフレ率を下向きとすることとなり、今後もユーロ高が続くようなら政策変更も遅延する可能性が高くなる。
★米国市場では10-12月期のGDPが公表
米国では10-12月にかけてハリケーン復興需要や年末商戦、減税期待などが経済を下支えした。ドル安や世界経済の改善などで輸出も改善しており、GDPは底堅い内容が期待される。参考となるアトランタ地区連銀の経済予測モデル『GDP Now』は、前期比年率+3.3%と予想している。昨年10-12月期は個人消費が順調であること、製造業活動の拡大、堅調な建設関連投資が経済成長に寄与したとみられる。
改善については、すでに織り込みも進んできた。市場の事前期待値のハードルが高くなっており、少しでも伸び悩むと過剰期待の反動失望を招く可能性もある。
★欧米イベント
○16:45 1月仏消費者信頼感指数(予想:106)
○16:45 1月仏企業景況感指数(予想:112)
○18:00 12月ユーロ圏マネーサプライM3(予想:前年比4.9%)
○18:30 10-12月期英国内総生産(GDP)速報値(予想:前期比0.4%/前年比1.4%)
○19:00 クーレ欧州中央銀行(ECB)理事、講演
○22:00 ブラード米セントルイス連銀総裁、講演
○22:00 トランプ米大統領、講演
○22:30 12月カナダ消費者物価指数(CPI、予想:前月比▲0.3%/前年比1.9%)
○22:30 10-12月期米GDP速報値(予想:前期比年率3.0%)
○22:30 12月米耐久財受注額(予想:前月比0.8%/輸送用機器を除く前月比0.6%)
○23:00 カーニー・イングランド銀行(BOE)総裁、講演
○23:00 黒田東彦日銀総裁、講演
○世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議、最終日)
○北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の第6回会合(カナダ・モントリオール、29日まで)
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