FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

中国経済指標に注目:リスク選好も左右:16:00発表

中国市場では、10-12月の国内総生産(GDP)や12月鉱工業生産、小売売上高といった経済指標が公表さえる。12日の12月貿易統計では外需を示す輸出が底堅さを示す一方、内需を示す輸入は減速となった。

中国の景気は世界経済の回復と国内での住宅・金融バブル抑制策の綱引きとなっているが、年初からの中国株の堅調地合いもあり、緩やかな改善傾向が維持されるとリスク選好の動きを支援する。

 

1月7-13日分の対外及び対内証券売買契約等の状況

国内投資家は対外中長期債は9535億円の買い越しとなり、買い越しは2週連続となった。対外株式は892億円の買い越しとなり、買い越しは34週連続となった。また、海外投資家は対内株式は4987億円の買い越しとなり、買い越しは4週連続となった。対内短期債は1兆7334億円の売り越しとなり、売り越しは2週間ぶりとなった。

 

日本株の上昇を牽引しているのは外国人投資家による買いが継続していることにありそうだ。また、国内投資家の海外投資も継続しており、円高進行によるドルの買いの支援となっている。いずれ国内投資家の資金が円に回帰すると、円高が止まらない要因となり先行き不安が残る。

 

日経平均株価:利食いやポジション調整売りから続落

米国株高や外国為替市場で円安となったことを手掛かりにしてハイテク株中心に買いが先行した。一時1991年以来となる2万4000円台に乗せたが、その後は利食い売りなどに押されて上値が重くなった。午後になると欧州勢からの売りが出たほか、市場では『年金などが持ち高調整の売りを出し始める水準』との指摘があり、本邦機関投資家の売りに下げ幅を拡大した。結局、前日比104円安の2万3763円と続落して終了した。

 

東京外国為替市場:株価下落でリスク回避のドル売り

ドル/円は、本邦機関投資家からのドル買いで一時111.48円まで上昇したものの、その後は徐々に上げ幅を縮小した。午後には日経平均株価が160円超安まで反落したことにつれて、、リスク回避のドル売りに押された。ユーロ/ドルは、ドル/円の下落につれた買戻しが進み、一時1.2208ドルの高値を付けた。

 

根拠なくビットコイン持ち直し:GSが推奨レポート

一昨日から仮想通貨が乱高下していますが、10,000ドルを下抜けて下げ足が加速したところで、ゴールドマン・サックスが『ビットコインは10,000ドル以下は買い』との推奨レポートを発行すると、一気に買い戻しの動きが強まった。仮想通貨自体に価格形成の整合性がないわけで、買い推奨のレベル自体も、『裏づけされる根拠』があるもではなく全てが『仮想』の世界の動きとなった。幻影が相場の動きを支配している。根拠なき相場の戻りは、戻り売りのターゲットになりやすい。

 

欧米イベント

○16:00   10-12月期中国国内総生産(GDP、予想:前年同期比6.7%)
○16:00   12月中国小売売上高(予想:前年比10.2%)
○16:00   12月中国鉱工業生産(予想:前年比6.1%)
○17:15   バイトマン独連銀総裁、クーレ欧州中央銀行(ECB)理事、講演
○20:00   トルコ中銀、政策金利発表(予想:8.00%で据え置き)
○21:00   モルガン・スタンレー第4四半期決算
○22:30   12月米住宅着工件数(予想:127万5000件、前月比▲1.7%)
建設許可件数(予想:129万5000件、前月比▲0.6%)
○22:30   1月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数(予想:25.0)
○22:30   前週分の米新規失業保険申請件数(予想:24万9000件)
○未定   南アフリカ準備銀行(SARB)、政策金利発表(予想:6.75%で据え置き)
○19日01:00   EIA週間在庫統計
○19日02:30   ビルロワ・フランス中銀総裁、記者会見
○米財務省2年、5年、7年債入札条件

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