FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

日11月景気動向指数:全般改善方向に

日内閣府が発表した11月の景気動向指数(CI、速報)は現状を示す一致指数が118.1となり、市場予想の117.9を上回った。前回10月の116.4を上回り改善した。また、先行指数は108.6となり、市場予想通りとなった。10月は106.5を上回り改善した。

 

日経平均株価:前日米国安と円高を嫌気した売り優勢

前日に米国株の下落や外国為替市場での円高進行を背景に、半導体関連株中心に利益確定売りが先行した。また、円高進行に伴い輸出関連株への売りと相まって一時200円に迫る下落となった。ただ、売り一巡後後は押し目買いが入り下げ渋る展開となった。結局、前日比77円安の2万3710円と続落して終了した。

 

東京外国為替市場:アジア市場ではドルの買い戻し優勢

ドル/円は、日銀がこの日通知した国債買い入れオペは前回と同額だったことや、中国政府筋が前日の報道を否定したことを受けてドルが買い戻される展開となった。また、日経平均株価が引けにかけて下げ幅を縮めたことも支えに111.80円台まで上げた。ユーロ/ドルは、中国の米国債絡みの報道を受けて1.1941ドルまでユーロ安・ドル高が進んだ。ユーロ/ドルは上値の重い展開が続いた。

 

中国当局は米債購入減額報道を否定

中国の国家外貨管理局は、中国政府が米国債購入の減額や停止を検討しているとの一部報道について『我々も報道によってこのニュースを知った』とし、『誤った情況に基づいている可能性がある』と報道内容を否定した。そのうえで『外貨準備による米国債への投資は市場の状況や投資の需要に応じて運用している』と説明している。米国債の購入減額報道は米ブルームバーグ通信が中国政府関係者の話としてアジア時間10日夜に配信した。中国当局の発表を受けて、対円を中心にドルの買い戻しが入っていたが、戻りも鈍い展開

 

商品は景気循環の後期に上昇:ジェフリー・ガンドラック氏

ジェフリー・ガントラック氏は、商品が今年、もっとも有望な投資先の一つになる可能性があるとの見方を示した。同氏は、消費価格は1970年代にさかのぼり、景気循環の後期に上昇する傾向があると述べた。また、『いずれのリセッションの前にも商品価格は大幅に上昇した』と説明し、投資家らは特定の商品ではなく広範囲にわたって購入すべきだと述べた。

 

米国市場では12月のPPI(生産者物価指数)が公表

12月にかけて原油などの資源相場が上昇したほか、昨年初来のドルの累積好感も輸入物価の押し上げ要因となりやすい。中国などで過剰供給が一服となっており、緩やかな物価上昇が焦点となる。ただ、資源高による物価波及にはタイムラグが生じることもあり、改めて物価の落ち着きが示される可能性も残る。参考となる11月実績は前年比+2.2%、コア指数は銅+1.7%となった。前月を上回る結果となれば成長持続を背景に利上げ期待が高まりやすい。

 

欧米イベント

○19:00   11月ユーロ圏鉱工業生産(予想:前月比0.8%)
○21:30   欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨(12月14日分)
○22:30   11月カナダ新築住宅価格指数(予想:前月比0.2%)
○22:30   12月米卸売物価指数(PPI、予想:前月比0.2%)
食品とエネルギーを除くコア指数(予想:前月比0.2%)
○22:30    前週分の米新規失業保険申請件数(予想:24万5000件)
○12日03:00   米財務省、30年債(120億ドル)入札
○12日04:00   12月米月次財政収支(予想:260億ドルの赤字)
○12日05:30   ダドリー米ニューヨーク連銀総裁、講演

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