★日経平均株価:買い安心感広がり上げ幅拡大
日本の年末年始休暇中に、世界景気の拡大期待に3日まで海外株高を背景に買いが先行した。市場では『海外勢から年始に絡んだ買いが持ち込まれた』との指摘もあった。後場には日経平均ボラティリティ(VI)の大幅低下に買い安心感が広がり上げ幅を700円超に拡大した。結局、前営業日比741円だかの2万3506円と大幅反発して終了した。
★東京外国為替市場:株高でも為替市場はこう着相場
ドル/円は、日経平均株価が700円超の上げ幅となり、1992年1月以来の高値で大発会の取引を終えたものの、影響は限定的となり、112.65円前後での持ち高調整が続いた。ユーロ/ドルも1.2015ドル前後で欧州勢の参入待ちの様相となっている。
★びっくり10大予想
世界最大の米投資家会社ブラックストーンのバイロン・ウィーン副会長が、年初恒例の『びっくり10大予想』(2018年版)を公表した。予想は今回が33回目となり、各シナリオは50%以上の確立で起こる前提で予想している。円相場については、米GDP成長率が高まりドル高が進みドル/円は120円まで円安が進むと予想。米国株については、金利上昇などを背景に一時10%調整するが年末にかけて再び盛り返すとしている。一方、原油価格は世界景気拡大や産油国の生産調整で80ドルまで上昇する可能性を予想、政治情勢については中国が北朝鮮に経済制裁を科し、同国が核開発を一時中断するとし、米11月中間選挙についてはトランプ不評で与党共和党が敗北すると予想した。ほかには、Brexitで欧州大陸が結束し強力関係を強め成長が加速、米国の賃金が年4%に迫り、CPI伸びが3%を超える。さらに米長期金利が4%に向かい米FRBは今年4回の利上げ等を予想している。
★トランプ政権は130年のジンクスを打ち崩す
昨年8月に世界最大ヘッジファンド『ブリッジウォーター・アソシエーツ』率いるレイ・ダリオ代表が株式の弱気に転換』(日経新聞8月22日付)した際、西暦『末尾に7の付く年』の株価暴落『130年ジンクス』を意識していたに違いない。トランプ政権の発足当初は経済政策や景気に楽観的だったダリオ氏だが、その後の社会の分断、政局混乱を嫌気し弱気に転じた。しかし、世界的投機王ジョージ・ソロス氏もそうだが、著名投資家の米価部ショート戦略はことごとく失敗した。改めて130年ジンクスの瓦解の意味を肝に銘じる必要がありそうだ。
★米国市場では12月ADP雇用統計が公表
12月にかけては、年末商戦向けの臨時雇用が増加した。小売や住宅販売の底堅さのほか、ハリケーン復興事業もあって、米国の雇用は緩やかな改善傾向の持続が注目される。ただ、米国の議会で、税制改革法案の協議が難航した。最終的には法案は成立されたが、採用警戒の様子見も想定される。また、人手不足により余剰労働力の減退を通じて新規の雇用者数の天井も警戒される。そのため、期待ほど雇用者数が増加しない可能性も残っている。
★欧米イベント
○16:00 12月英ネーションワイド住宅価格指数(予想:前月比0.1%)
○17:50 12月仏サービス部門PMI改定値(予想:59.4)
○17:55 12月独サービス部門PMI改定値(予想:55.8)
○18:00 12月ユーロ圏サービス部門PMI改定値(予想:56.5)
○18:30 12月英サービス部門PMI(予想:54.0)
○18:30 11月英消費者信用残高(予想:15億ポンド)
○18:30 11月英マネーサプライM4
○21:30 12月米企業の人員削減数(チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマス社調べ)
○22:15 12月ADP全米雇用報告(予想:19万人)
○22:30 前週分の米新規失業保険申請件数(予想:24万1000件)
○22:30 11月カナダ鉱工業製品価格
○22:30 11月カナダ原料価格指数
○5日01:00 EIA週間在庫統計
○5日03:30 ブラード米セントルイス連銀総裁、講演
○米財務省3年、10年、30年債入札条件
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