FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

市場はクリスマスモード:流動性枯渇市場に

本日はロンドン市場が半日取引となり、米債券市場も短縮取引となることから、流動性の枯渇が引き起こす動きとなる。アジア市場では、特段『何もない』中での目先のポジション調整だけの展開が続いた。早朝に『スペイン・カタルーニャ州議会選挙の結果』を受けてユーロ/ドルが一時売り込まれたものの、ポジション調整の売りが出ただけという動きとなった。25日は日本勢以外はクリスマス休暇でほとんどの市場が休場となり、翌26日もボクシングデーで世界的に休場となる市場が多い。

 

日経平均株価:小幅に反発して終了

前日の米国株式市場でハイテク株が売られた影響から半導体が売られた影響から半導体関連株が売られた。一方で、原油高から資源関連株に買いが入って相場を支えた。ただ、クリスマス休暇を前に一段と売り込む動きにもならなかった。結局、前日比36円高の2万2902円と反発して終了した。

 

東京外国為替市場:クリスマスモードで様子見広がる

ドル/円は、今月12日に付けた113.75円が上値目処として意識されているが、前日の日銀による『異次元緩和』継続を背景とした円売りは後退している。市場では、『上値の重さが意識されるとドル売りに振れやすい』との指摘もある。ユーロ/ドルは、スペイン・カタルーニャ州議会選挙での独立派勝利を受けたユーロ売りが一巡し、1.1845ドル前後で方向感の欠いた動きになった。

 

米国では11月のPCE(個人消費支出)デフレーターが公表

米FRBがインフレ指標として重要視している。米国では11月にかけて、原油などの資源価格が上昇した。炎暑からのドル安の累積効果や、中国や欧州など世界経済の回復もあり、過度な物価の下落圧力は歯止めが注視されやすい。米国では住宅関連などで価格の上昇が目立っている。11月のコア指数については、前年比+2.0%が政策変更の目安となる。9月に+1.3%まで伸びが鈍化したが、10月は+1.4%に持ち直した。10月の実績を上回った場合、利上げ継続方針を後押しする手掛かりとなりやすい。

 

米国市場では11月の個人支出が公表

同じ11月分の小売売り上げ高は前月比+0.8%となり、市場予想の+0.3%や10月の+0.5%を上回った。年末商戦の出足の良好さのほか、住宅市場の底堅さによる住宅関連の売上増加などが寄与している。雇用の改善や株高による資産効果などが米国の消費を下支えしている。ただ、米国では雇用増加でも非正規が中心であり、将来的不安は消えていない。米税制改革案でも、現状では家計に対する恩恵が不透明なだけに、誇示sん支出が期待ほど伸びない可能性もある。

 

米国市場では11月の新築住宅販売件数が公表

11月分の中古住宅販売が前年比+5.6%の大幅増となり、件数は約11年ぶりの高水準を記録した。ハリケーン復興需要のほか、若年層を中心とした雇用回復、ベビーブーマーの子供世代の独立、住宅ローン金利の低下などが住宅販売を下支えする。最近の住宅市場は改善が続いて市場の期待値が大きく上昇していて、懸念ほどには改善しない可能性もある。

 

欧米イベント

○16:00   11月独輸入物価指数(予想:前月比0.7%/前年比2.6%)
○16:00   1月独消費者信頼感指数(Gfk調査、予想:10.7)
○16:45   11月仏消費支出(予想:前月比1.4%)
○16:45   11月仏卸売物価指数(PPI)
○16:45   7-9月期仏国内総生産(GDP)確定値(予想:前期比0.5%)
○17:00   12月スイスKOF景気先行指数(予想:110.5)
○18:30   7-9月期英GDP確定値(予想:前期比0.4%/前年比1.5%)
○18:30   7-9月期英経常収支(予想:214億ポンドの赤字)
○22:30   10月カナダGDP(予想:前月比0.2%)
○22:30   11月米個人消費支出(PCE、予想:前月比0.5%)
個人所得(予想:前月比0.4%)
PCEコアデフレータ(予想:前月比0.1%)
○22:30   11月米耐久財受注額(予想:前月比2.0%/輸送用機器を除く前月比0.5%)
○24:00   11月米新築住宅販売件数(予想:前月比▲4.4%/65万5000件)
○24:00   12月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値、予想:97.2)
○英国は半日取引
○米債券市場は短縮取引(クリスマスの前営業日)

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