★日経平均株価:引けにかけて下げ幅拡大
前日の米国株安や外国為替市場での円高進行を受けた売りが出た。楽天の携帯事業への参入発表をきっかけに通信株が軒並み安となり指数を押し下げた。後場に入ると、日銀の株ETF買い思惑に下支えとなり一時プラス圏を回復した後、再び売り直され引けにかけては下げ幅を早めた。結局、前日比141円安の2万2553円と4日続落で終了した。
★東京外国為替市場:引けにかけての日本株安に円買い強まる
ドル/円は、日経平均株価が切り返したことや、米長期金利が2.36%台付近まで上昇したことで、日本株安を受けた円買いは後退し、ドル買いが観測された。ただ、日経平均株価が再び下落に転じたことから円買い・ドル売りが入った。欧州市場でもポジション調整の円買い継続が見込まれることから、目先のドル/円の戻りは小幅にとどまると見られる。ユーロ/ドルは、1.178ドル台での小動きとなっており、欧州勢の参入待ちの様相となっている。
★12月17日は故金正日の6回忌:週末は注意日
金正恩委員長が朝鮮半島の聖山で、北朝鮮の革命の聖地でもあり、父親(金正日総書記)の誕生地でもある白頭山に『登頂した』と挑戦中央放送は9日に伝えている。金委員長が白頭山のある中国と国境を接している両江道三池郡に訪れたのは過去4回ある。いずれも、登山後に重大な事変が起きていることから、今回も金委員長が何か誓い言を立てたのではとの憶測が韓国内では広まっている。白頭山で核・ミサイル開発の凍結を決意したのか、それとも、継続を決意したのか、金正日の命日である17日前後に動きがあるかどうか、最大の焦点となる。
★米国市場では12月のNY連銀製造業景況指数が公表
9-11月にかけてはハリケーン復興需要や税制改革への期待感などに、大幅な改善となった。12月については、その反動減速が警戒されている。トランプ政権の目玉となる税制改革案協議も難航していることや、世界的な景気循環的な回復にもピークアウト懸念なども出てきており、景況指数にはマイナスとなりやすい。ただ、前日に発表された小売売上高が改善するなど、内需は底堅く推移している。利上げしたにもかかわらず、米長期金利やドル高は限定的となっており、米製造業には下支え要因となる。
★米国市場では11月の鉱工業生産が公表
11月分のISM製造業景況指数では『生産』が63.9となり、前月の61.0から改善した。冬季に向けた電力・ガスなどの生産需要増加のほか、原油などの資源価格の安定化を受けた資源増産、航空機やハイテク関連などの世界需要の底堅さが下支え要因として注目される。一方で、ハリケーンの復興需要への期待から押し上げられた。そのため、11月については反動減速が警戒される。
★欧米イベント
○19:00 10月ユーロ圏貿易収支
○19:00 リムシェービッチ・ラトビア中銀総裁、講演
○19:30 ロシア中銀、政策金利発表(予想:8.00%に引き下げ)
○22:15 ホールデン英中銀金融政策委員会(MPC)委員、講演
○22:30 10月カナダ製造業出荷(予想:前月比1.0%)
○22:30 12月米ニューヨーク連銀製造業景気指数(予想:18.8)
○23:15 11月米鉱工業生産指数(予想:前月比0.3%)
設備稼働率(予想:77.2%)
○16日06:00 10月対米証券投資動向
○欧州連合(EU)首脳会議(ブリュッセル、最終日)
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