★日11月工作機械受注:10月の前年比下回る
日本工作機械工業会は11月工作機械受注(速報)が前年比+46.9%となり、10月の前年比+49.8%から弱含んだ。
★日経平均株価:後場から買い強まり終値で年初来高値
前週末の米国株式市場が上昇したことを好感した買いが先行した。買い一巡後は利益確定売りに押されて下げに転じる場面もあったが、企業業績の拡大期待を背景にした押し目買いに支えられた。後場に日銀による株ETF買い観測を受けて上げ幅を一時100円超に広げた。結局、前週末比127円だかの2万2938円と3日続伸して終了した。終値で年初来高値を更新した。
★東京外国為替市場:動意欠き全般小幅な値動き
ドル/円は、一時113.69円まで上昇したものの、株価や米長期金利が動意に欠けるなど手掛かり材料難に乏しいなか、その後は次第に113.60円前後で値動きが細った。ユーロ/ドルは、対円や対資源国通貨などでドル売りが進んだ影響から一時1.1784ドルまで強含んだ。欧州勢待ちの様相となっている。
★カタルーニャ州議会選挙:調査では独立派過半数届かず
GAD3世論調査では、21日のカタルーニャ州議会でスペインからの独立を支持する政党の獲得議席数は合わせても過半数に1、2議席届かない見込みと地元紙バンガルディアが報じている。独立政党は2015年の州議会選では72議席獲得したが、今回は66議席から67議席にとどまりそう。州議会は135議席で、過半数は68議席となる。
カタルーニャ州の独立に関する混乱が落ち着くようだと、ユーロ買い材料となりやすい。ただ、世論調査は実際の選挙結果と同様の結果にならないことが多いことから、均衡していることもあり注意が必要となる。
★ボラティリティ高まらず為替特化ファンドは低迷
2017年は、北朝鮮情勢による地政学リスク、自由貿易協定の崩壊、米政権の不安定など世界情勢においては、リスク回避が高まっても不思議ではない年であった。しかし、ボラティリティだけは高まらなかった。そのため、為替特化型ファンドには特に厳しい年となった。9つの別々の投資スタイルを代表する14の為替運用プログラムのパフォーマンスを追跡するシティ・パーカー・グローバル通貨運用指数は今年のこれまにで4%近く下げ2011年以来の大幅悪化となった。世界オプション市場での3ヶ月物員プライドボラティリティを示すJPモルガンチェースの指数は、14年以来の低水準近く沈んだ。
★原油生産削減の早期停止の可能性も
クウェートのマルズーク石油相は10日、原油市場が来年6月までに均衡を回復すれば、OPECとロシアなど非加盟産油国は2019年前に生産削減を終了する可能性があると述べた。ロシアは出来るだけ早期の減産終了を望んでいると同相は発言した。また、その後、OPECが6月の次回総会で減産からの出口戦略を検討するだろうとも発言した。OPECとロシアなど非加盟産油国は11月30日、減産措置を18年末まで9ヶ月間延長することで合意した。
この発言により、原油価格の上値は重くなる。しかし、トランプ大統領がエルサレムをイスラエルの首都として承認したことで、中東地域における地政学リスクが高まっている。そのため、現在は中東情勢の地政学リスクの高まりが市場の注目点となっている。
★欧米イベント
○18:00 ノボトニー・オーストリア中銀総裁、講演
○12日01:30 米財務省、3年債(240億ドル)入札
○12日03:00 米財務省、10年債(200億ドル)入札
本日は欧米市場で重要経済イベントなく、米・英・欧中銀による金融政策会合を控えて動意の乏しい動きが予想される。ただ、欧米市場では年末休暇による流動性が低下していることから、要人発言や想定外の出来ことなどが起こると値動きの荒い展開となりやすい。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|
« 1月 | ||||||
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 | 29 | 30 | 31 |