★日経平均株価:米朝首脳会談への期待から買い優勢
米朝首脳会談への朝鮮半島情勢の安定期待感から、海外ヘッジファンドが先物に買いを入れたことから指数は3週間ぶりに2万3000円台に乗せた。しかし、買い一巡後は一転して利食い売りに押される展開となりなった。両首脳が合意文書に署名してからは伸び悩んだ。取引時間中には具体的な内容が判明せず、大引けにかけて再び利食い売りが増えた。結局、前日比74円高と2万2878円と続伸して終了した。
★東京外国為替市場:米朝首脳会談を好感したドル買い・円売り
ドル/円は、米朝首脳会談に対する楽観的な見方からリスク選好のドル買い・円売りが進み、一時110.49円まで上伸して約3週間ぶりの高値をつけた。しかし、日経平均株価が朝高後に伸び悩むと、利食い売りなどに110.10円台へ押し戻された。午後はトランプ大統領が『米朝会談は大きな進捗があり、非常に前向きだった』と発言したことが好感され、110.45近辺までじわりと上げた。日経平均株価が再び拡大したことも円売りを誘った。一旦上値節目として110.50円が意識されており、110.30円台中心のもみ合いとなった。ユーロ/ドルは、1.17ドル台後半で小動きの展開となった。欧州勢待ちの様相となっている。
★米朝首脳会談:17時からの大統領記者会見に注目
トランプ大統領は日本時間10時50分ごろ、北朝鮮の金正恩委員長との会談の拡大会合で、金正恩との通訳を交えた2人きりの会談は『とても良かった』と語った。2人の関係は『素晴らしい関係だ』と手ごたえを見せた。通訳を交えた2人だけの会談は約40分間だった。トランプ大統領は2016年の大統領選の際に金正恩委員長とハンバーガーを一緒に食べると公言していた経緯がある。ただ、ランチ・ミーティングで共にハンバーガーを食べて友好ムードを演出するのが注目された。しかし、ロイターによれば昼食メニューはライスと牛カルビ、茹でたブロッコリーとジャガイモなどでデザートはアイスクリームだと伝えている。日本時間17時にトランプ大統領の記者会見が予定されている。
★米FRBによる12-13日のFOMC開催
5月雇用統計は大方の市場予想を上回る強い内容だったことから、政策金利であるFFレートの誘導目標水準は現行の1.50%-1.75%から1.75%-2.00%に引き上げられる見込み。ただ、すでに利上げは織り込まれており、焦点は声明や議長会見となる。先行きの貿易戦争リスクやイタリア・スペインなどの政治不安、新興国リスク、11月の米中間選挙への配慮などもあり、慎重なペースでの利上げ姿勢が維持されると、短期的なドル安要因となりやすい。FRBは前回のFOMCで、当面は物価2%の目標超えを容認する『高圧経済の支援継続』姿勢を示していた。
★米国市場では5月の消費者物価指数(CPI)が公表される
同じ5月分の物価指標では、NY連銀製造業景況指数の『販売価格』が23.0となり、4月の20.7から上昇した。フィラデルフィア連銀指数の『販売価格』も36.4となり、4月の29.8から大幅上昇となった。参考となる4月実績は前年比+2.1%で物価上昇率は3月実績と同水準となった。4月は新車、中古車の価格、航空運賃の低下が目立った。医療関連費はやや上昇した。5月については4月に下落した項目の一部で反動が予想されるものの、全体的にはやや落ち着いた状況が続いており、物価上昇率は4月実績をやや上回る水準にとどまる見込み。
★欧米イベント
○17:30 5月英雇用統計(失業率/失業保険申請件数推移)
○17:30 2-4月英失業率(ILO方式、予想:4.2%)
○18:00 6月独ZEW景況感指数(予想:▲14.0)
○18:00 6月ユーロ圏ZEW景況感指数
○21:00 4月インド鉱工業生産(予想:前年同月比5.9%)
○21:30 5月米消費者物価指数(CPI、予想:前月比0.2%/前年比2.8%)
エネルギーと食品を除くコア指数(予想:前月比0.2%/前年比2.2%)
○13日02:00 米財務省、30年債(140億ドル)入札
○13日03:00 5月米月次財政収支(予想:1395億ドルの黒字)
○米連邦公開市場委員会(FOMC)1日目
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