★日経平均株価:高値警戒感から利益確定売り優勢
NYダウが167ドル高の史上最高値更新を受け買いが先行し一時上げ幅100円高の1996年7月以来の2万1900円台まで上げた。しかし、前日までの過去最高記録となる16連騰を受けて、過熱調整売りが優勢になった。結局、前日比97円安の2万1707円と17日ぶりに反落して終了した。
★東京外国為替市場:株価下落でリスク回避の円買い
ドル/円は、米長期金利が2.420%付近の高水準で、なお先高観からドル買いが入りやすい。また、日経平均株価が2万1800円台でプラス圏推移が続き、17連騰への期待感から円売りも観測された。ただ、午後に日経平均株価がマイナス圏に下げるとドル売りがじわりと強まった。ユーロ/ドルは、手掛かり材料に乏しかったものの、ドル/円の下落につれていちじ1.1766ドル付近まで強含む場面も見られた。
★NYドル/円乱高下の詳細:曖昧な議員の声にドルは翻弄
外国為替市場でNY引けにかけてドル/円はトランプべ政権に絡む思惑で乱高下した。米上院共和党議員の『少なくとも3人が税制改革法案に賛成していない』ことが伝わると113円台半ばまでドルが失速した。ただ、次期FRB議長人事に絡んで、トランプ米大統領が米共和党の上院議員が集う『ランチミーティング』に参加して、『今どちらにするか迷っているので、皆さんの意向をお聞きしたい。挙手をお願いする』と申し出ると、『大半の議員は手を挙げなかった』との目撃情報もあるものの、『どうやらジョンテイラー氏への支持が一番多かったようだ』との、なんとも曖昧な議員の声が入り込んでくると、市場は『米議会がテイラー推し』なる憶測から一気にドルの買い戻しの動きとなった。
★米国市場では9月の耐久財受注が公表
9月分では米ISM製造業景況指数の『新規受注』が64.6となり、8月の60.3から改善した。参考となる8月実績は、前月比+2.0%となり市場予想を上回った。輸送用機器を除く耐久財+0.2%、企業の設備投資を現す民間航空機を除く非国防財は+0.9%で市場予想を上回った。国内総生産(GDP)に反映されるコア資本財の出荷は+0.7%だった。9月についてはハリケーンの影響が残ることから、大幅な増加は期待できないものの、改善基調は維持されると見られる。
★米国市場では9月新築住宅販売が公表
9月分では中古住宅販売が前月比+0.7%の539万戸となり、市場予想の530万戸を上回った。米国では9月にかけて、長期金利が低下した。住宅ローン金利も連動低下したことから、住宅販売には下支え要因となった。米国株高による資産効果などもあって、米国の住宅市場の打たれ強さが示される可能性も残る。ただ、住宅販売の先行指標である中古住宅販売成約指数は、最新8月に前月比▲2.6%となり、市場予想の▲0.5%や7月の▲0.8%に比べて大幅に低下となった。そのため、改善ペースの鈍化が警戒されやすい。
★欧米イベント
○17:00 10月独Ifo企業景況感指数(予想:115.1)
○17:30 7-9月期英国内総生産(GDP)速報値(予想:前期比0.3%/前年比1.5%)
○20:00 MBA住宅ローン申請指数
○21:30 9月米耐久財受注額(予想:前月比1.0%/輸送用機器を除く前月比0.5%)
○22:00 8月米住宅価格指数(予想:前月比0.4%)
○23:00 カナダ銀行(BOC、中央銀行)、政策金利発表(予想:1.00%で据え置き)
○23:00 9月米新築住宅販売件数(予想:前月比▲1.1%/55万4000件)
○23:30 EIA週間在庫統計
○26日00:15 ポロズBOC総裁、記者会見
○26日02:00 米財務省、5年債(340億ドル)入札
○未定 ブラジル中銀、政策金利発表(予想:7.50%に引き下げ)
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