★日経平均株価:海外投資家の買いに底堅く推移
前日の7日ぶりの米国株安や為替市場で円安が一服したことを受けて売りが先行したものの、一巡後は徐々に下げ幅を縮小した。政策の継続期待や企業業績拡大への思惑を背景にした海外投資家の買いに上げに転じプラス圏を回復した。結局、前日比108円高の2万1805円と史上初の16連騰で終了した。
★東京外国為替市場:日本株高を受けリスク選好のドル買い
ドル/円は、市場から『112円台に下げれば押し目買いが強まる一方、114円台は売りたい投資家が多い』との指摘がある。ECB理事会やFRBの次期議長人事を控え動きにくいなか、113円台中心の値動きが継続している。ユーロ/ドルは1.170ドルまで上昇後に失速し、1.1750ドル台に下げており、ドル買いが優勢になった。ただ、米長期金利が2.370%近辺で推移し、ドル買いは積極的に進めにくい。NZドル/円は、『NZ労働党党首のアーダーン次期首相がNZファースト党との連立合意に署名した』と伝わり、一時79.36円まで上昇したが、すぐに売られる展開になった。アーダーン氏が『準備銀行法を再検討し、改定する予定』と述べたことが嫌気された。
★英国利上げ見送りならポンドは下落余地
英国の中央銀行は、11月2日の金融政策決定会合で政策金利を現行の0.25%から0.5%まで引き上げると見られている。良好な経済活動の展開を受けて、最新の会合で、速やかな利上げを示唆した。また、カーニー総裁ができるだけ速やかな利上げの必要性を主張してきた。中央銀行は11月に四半期ごとのインフレ報告や新たな見通しを発表する予定で、金融政策変更には良いタイミングとなる。 しかし、ここにきて、11月の利上げの確実性が薄れてきている。それはEUとの離脱協議が暗礁に乗り上げている。最新の経済指標の結果も強弱まちまちとなり、加えて、カンリフ副総裁がインタビューで利上げの時期を『保証しない』としたほか、『11月の利上げ決定を予想したくない、経済は明らかに鈍化した』と述べている。この発言を受けて、①11月の会合で、副総裁が利上げに反対する、②英国中央銀行は利上げを見送る、③あるいは今週25日に発表予定の7-9月期国内総生産(GDP)の悪い結果を示唆している、など様々な憶測を呼んだ。11月の利上げはほぼ織り込まれてきたため、ポンドに下落余地が広がる。
★米ISM製造業景況指数は60で成長ピーク:米国株の下落が続く
ゴールドマン・サックスグループの20日付の顧客向けリポートで、ISM(米供給管理協会)の9月製造業総合景況指数が60を突破した。ISM製造業指数が60を超えると『一般的に成長のピーク』で、米国株の下落がそれに続くことがこれまでの通例だったとコメントした。同指数が60を上回った1980年以降の8回のケースで、S&P500種株価指数は3ヵ月および6カ月ベースで平均してマイナスリターンを記録した。
★欧米イベント
○15:45 10月仏企業景況感指数(予想:109)
○16:00 10月仏製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値(予想:56.0)
○16:00 10月仏サービス部門PMI速報値(予想:56.9)
○16:30 10月独製造業PMI速報値(予想:60.0)
○16:30 10月独サービス部門PMI速報値(予想:55.5)
○17:00 10月ユーロ圏製造業PMI速報値(予想:57.8)
○17:00 10月ユーロ圏サービス部門PMI速報値(予想:55.6)
○23:00 10月米リッチモンド連銀製造業景気指数(予想:17)
○25日02:00 米財務省、2年債(260億ドル)入札
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