★中国9月貿易収支:市場予想より弱い
9月の貿易収支は1930億元(284億7000万ドル)の黒字となり、市場予想の2660億5000万元(380億ドル)の黒字より弱かった。内訳では、輸出が前年比+9.0%増となり、市場予想の+10.9%を下回った。また、輸入は前年比+19.5%増となり、市場予想の+16.5%増を上回った。
★日経平均株価:海外勢の先物買いが支え
前場は急ピッチな上昇への警戒や前日の米株安が上値を抑えたものの好業績期待の値ガサ株などに気が入り1996年12月以来ほぼ21年ぶりに2万1000円台に乗せた。市場では『株価指数先物に海外勢の買いが継続的に持ち込まれた』との指摘もあった。結局、前日比200円高の2万1155円と9日続伸して終了した。
★東京外国為替市場:日本株高でもドルが総じて弱い展開に
ドル/円は、日経平均株価が2万1000円台まで上げたほか、時間外の米長期金利も小幅に上昇したが、株高や米長期金利に対する相場の反応は限定的だった。全般にドル安が進むなか、昨日安値の112.12円を下抜けると売り強まり、一時112.01円まで下押しした。ただ、10日安値の111.99円が目先のサポートとして意識されると売りも一服した。ユーロ/ドルは、全般ドル安が進んだ流れに沿って一時1.1851ドルまで値を上げた。
★米国市場では9月消費者物価指数(CPI)が公表
9月分の生産者物価指数(PPI)は市場予想の範囲となったが、過度な低下の一服と安定化が示された。参考となる8月実績は前年同月比+1.7%で伸び率は7月実績と同水準となった。9月については家賃の上昇が続いていることや衣料品、航空運賃もやや上昇すると予想されており、コア指数の伸びは8月実績をやや上回る可能性がある。ただ、9月はハリケーン被害による経済打撃などもあり、改めて物価の低迷が示される余地も残されている。
★米国市場では9月小売売上高が公表
米調査会社オートデータが3日に発表した9月の米新車販売台数は、前年同月比+6.1%増と昨年12月以来、9カ月ぶりにプラスに転じた。ハリケーン被害で壊れた車の買い替え需要が生じたほか、昨年よりも営業日が1日多かったことが寄与している。参考となる8がうt実績は前月比▲0.2%減となり、市場予想を下回った。自動車・関連部品の売上減少が主な要因となった。9月については自動車・関連部品、ガソリン、衣料・装飾品類の売上回復が予想されており、前月比1%超の大幅な伸びとなる見込み。
★米国市場では10月のミシガン大学消費者信頼感指数が公表
米国では2つの大型ハリケーン被害に見舞われた。復興や復旧関連での需要が見込まれるため、政策対応の強化や愛国精神の盛り上がりなどもあって、消費者マインドにはプラスの効果が期待されやすい。米国では季節要因としても、年末商戦に向けた盛り上げ利のムードも見られ始めた。参考となる9月実績は95.1、またコンファレンス・ボード発表の9月消費者信頼感指数は119.8で、前月改定値から0.6ポイント低下している。足もとの景況感は特に改善していないことから、9月実績に近い数字になるとみられる。
★欧米イベント
○15:00 9月独消費者物価指数(CPI)改定値(予想:前月比0.1%)
○16:15 9月スイス生産者輸入価格(予想:前月比0.3%)
○18:30 メルシュ欧州中央銀行(ECB)専務理事、講演
○19:45 バンク・オブ・アメリカ(BOA)第3四半期決算
○21:00 ウェルズ・ファーゴ第3四半期決算
○21:30 9月米CPI(予想:前月比0.6%)
エネルギーと食品を除くコア指数(予想:前月比0.2%)
○21:30 9月米小売売上高(予想:前月比1.7%/自動車を除く前月比0.9%)
○21:30 ローゼングレン米ボストン連銀総裁、講演
○23:00 10月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値、予想:95.0)
○23:00 8月米企業在庫(予想:前月比0.7%)
○23:15 コンスタンシオECB副総裁、講演
○23:25 エバンズ米シカゴ連銀総裁、講演
○14日00:30 カプラン米ダラス連銀総裁、講演
○20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議(ワシントン、最終日)
○国際通貨基金(IMF)・世銀年次総会(ワシントン、15日まで)
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