FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

中国9月自動車販売:前年比プラス

中国の9月自動車販売台数は271万台、前年比+5.7%となった。また乗用車販売は234万台、前年比+3.3%となった。

 

日8月第三次産業指数:予想を下回る

経済産業省が発表した8月の第三次産業活動指数は前月比0.2%低下となり、市場予想の前月比0.1%上昇に反して低下した。

 

日経平均株価:戻り売りに押され上げ幅縮小

前日の米国株の最高値を更新した上昇の流れを引き継いだほか、衆院選の世論調査で与党の優勢が伝わり、アベノミクス継続期待から上げ幅を広げた。一時100円超に上げ幅を広げたが戻り待ちの売りに押された。結局、前日比73円高の2万0954円と8日続伸して終了した。

 

東京外国為替市場:米長期金利低下から全般ドルの上値が重い

ドル/円は、日経平均株価が上げ幅を縮小したことで、リスク選好的な円売りが一服した。また、NYダウ先物がマイナス圏推移したことや、米長期金利の低下基調を受けてドルの上値が重くなった。日経平均株価が20年10カ月ぶりの21000円台乗せに失敗して伸び悩むと112.20円台まで売られる場面もあった。ユーロ/ドルは、米長期金利の低下を支えに1.1880ドルまで小幅に上げた。

 

米大型減税案可決には高いハードル

トランプ米大統領が史上最大の大型減税と呼ぶ実現に向けた上院共和党には、大統領とコーカー上院議員の激しい対立があり大きなハードルとなっている。また、ポール議員は共和党の税制改革枠組みについて、税控除の廃止により中間層および中間上位層には増税となると批判している。マケイン議員も税制改革法案は超党派で規則通りに順序ったプロセスを経るべきだと主張している。さらに12月12日に予定されているアラバマ州補欠選挙で、当選最有力とみられているロイ・ムーア氏は所得税廃止などを訴え、当選すればマコネル上院院内総務と争うつもりだと述べている。そのほかでは、共にオバマケア撤廃法案に反対したコリンズ議員とマカウスキ議員も税制改革法案に反対する可能性がある。民主党議員を説得出来ない限り、共和党は造反を2議員に抑える必要がある。

 

米国では決算発表が本格化:材料出尽くしに注意

米国企業の業績はドル安、金利低下、世界経済の復調、資源価格の安定化などが下支え要因となりやすい。今後についても、トランプ政権による税制改革案の期待感が残されている。ただ、米国株は企業収益改善を織り込む形で、すでに9月から過去最高値を更新してきた。そのため、実際の決算発表の前後では、一旦の好材料の出尽くしや事前の過剰期待の反動などにより、米国株が調整下落に転じる可能性も消えていない。

 

米国市場では9月の生産者物価指数(PPI)が公表

米国では9月の雇用統計で、平均賃金が改善した。9月にかけては原油などの資源相場が安定化してきたほか、年初からのドル安の累積効果などもあり、米国の物価は下げ止まるかが注目される。ただ、朝方FRBが公表した最新のFOMC議事録では、改めて構造的な低インフレへの警戒感が示された。9月はハリケーン被害による経済打撃もあり、改めて物価の低迷が示される余地も残っている。

 

欧米イベント

○15:45   9月仏消費者物価指数(CPI)改定値(予想:前月比▲0.1%)
○18:00   8月ユーロ圏鉱工業生産(予想:前月比0.6%)
○19:45   JPモルガン・チェース第3四半期決算
○21:00   シティ・グループ第3四半期決算
○21:30   8月カナダ新築住宅価格指数(予想:前月比0.2%)
○21:30   前週分の米新規失業保険申請件数(予想:25万件)
○21:30   9月米卸売物価指数(PPI、予想:前月比0.4%)
食品とエネルギーを除くコア指数(予想:前月比0.2%)
○23:30   ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、ブレイナード米連邦準備理事会(FRB)       理事、パウエルFRB理事、プラートECB専務理事、講演
○24:00    EIA週間在庫統計
○13日02:00   米財務省、30年債(120億ドル)入札
○13日05:00   クーレECB理事、講演
○13日05:10   ラウテンシュレーガーECB専務理事、講演
○20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議(ワシントン、13日まで)

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