★日経平均株価:海外長期資金の買いで底上げ
一時30円安超下げたが、北朝鮮の建国記念日の挑発行動への警戒感が後退し10日の米株高を背景に先行観が強まった。また、9月中間決算発表を控えて業績拡大を期待した買いが入り、プラス圏まで持ち直した。市場では『海外長期資金の買いが観測された』との指摘があった。結局、前日比57円高の2万0881円と7日続伸で終了した。
★東京外国為替市場:ドルは伸び悩む展開に
ドル/円は、日経平均株価が持ち直したことをながめ、投資家のリスク志向改善を見越したドル買いが入った。市場では『海外長期資金からの買いが日経平均やドル/円に観測された』との指摘もあり、一時112.58円まで値を上げた。ただ、その後は伸び悩む場面も見られるなどドル買いの勢いも限定的だった。ユーロ/ドルは、1.1827ドルまで上げたものの、9月29日高値1.1832ドルが目先の上値目処として意識されると買いも一服した。ドル/円の上昇につれた売りも進み、一時1.1794ドルまで弱含んだ。
★米国はイランとも険悪感が悪化する
サンダース米大統領報道官は10日の記者会見で、トランプ大統領が今週中に、イランに関する包括戦略を発表すると明らかにした。米紙ワシントン・ポストなどは、12日にも発表されると伝えている。包括戦略では、イランが2015年に欧米など主要6カ国と結んだ核合意の扱いが焦点になる見通し。サンダース氏は会見で、戦略について『イランに関する問題の一部ではなく、全体に対応する幅広い政策』と述べ、核合意だけでなく、イランによるミサイル開発やテロ支援も考慮に入れた内容になると強調した。
イランに対して一方的な包括戦略となることから、米国間での関係悪化が予想される。また、現状の北朝鮮との関係や週末にはトルコとのビザ発給停止など、次々に関係が悪化する国が増えてきている。
★米国市場では8月JOLT求人件数が公表
8月の雇用統計は伸び悩んでいた。8月は後半にかけて大型ハリケーンが来襲したほか、企業の夏季休暇要因や米トランプ政権による減税などの経済対策遅延などもあり、雇用関連指標はテクニカルな減速が警戒されやすい。ただ、前月7月の求人件数は、予想外に増加し過去最高となった。労働力に対する底堅い需要が示唆された。また、7月は雇用された労働者が増加するとともに、自発的な離職者も増加しており、労働条件の良い雇用移転の可能性も示された。
★米国ではFOMC議事録[8月19-20日分]が公表
この会合後の声明で、FRBは金利正常化に向け、今年と来年の利上げ回数を3回との見通しを堅持した。議事要旨は年内追加利上げの妥当性を示す内容と見られている。企業景況感の改善などを背景に年内追加利上げ期待はさらに高まる可能性がある。
★欧米イベント
○20:00 MBA住宅ローン申請指数
○20:15 エバンズ米シカゴ連銀総裁、講演
○12日00:30 米財務省、3年債(240億ドル)入札
○12日02:00 米財務省、10年債(200億ドル)入札
○12日03:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(9月19-20日分)
○12日03:40 ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁、講演
○12日03:50 プラート欧州中央銀行(ECB)専務理事、講演
○中国共産党第18期中央委第7回総会(北京)
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