FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

独8月製造業受注:市場予想を大きく上回る

ドイツの8月製造業受注は前月比+3.6%、前年比+7.8となり、市場予想の前月比+0.7%、前年比+4.7%を大幅に上回った。

大幅に上回る結果となったことから、ユーロ買いが強まった。

 

日8月景気動向指数:まちまちの結果

内閣府が発表した8月の景気動向指数(CI、速報)は現状を示す一致指数が117.6となり、市場予想の117.5を上回った。また、先行指数は106.8となり、市場予想の107.1を下回った。

 

日経平均株価:連休控え利益確定売りで上値の重い展開

前日の米国株高や1ドル112円後半の円安に買いが先行し年初来の高値を付けたが、3連休を控えて利益確定売りが重しとなって上げ渋った。終日小幅な値動きとなった。結局、62円高の2万0690円と5日続伸となり終了した。

 

東京外国為替市場:ドル/円の113円台は重い展開

ドル/円は、全般ドル高が進むと買いが強まり、、前日高値の112.92円を上抜けて一時113.03円まで値を上げた。ただ、一段と買いが進む展開とはならず、その後は112.95円前後でのもみ合い相場となった。ユーロ/ドルは、前日安値の1.1699ドルを下抜けて1.1686ドルまで下落したが、8月17日安値1.1662ドルが目先のサポートとして意識されると買い戻しが入った。独8月製造業新規受注が市場予想を上回る結果だったことから一意j1.17ドル台を回復した。

 

スペイン政局不安でもやや落ち着きが

スペインのカタルーニャ州政府の独立問題は、同州独立派が9日に州議会で独立に関して審議を強行する構えを見せる一方、スペイン憲法裁判が州議会審議差し止め命令を発表して混迷を深めている。ただし、州政府の主流は、独立宣言を強行すれば同州経済に甚大なダメージを与えると懸念しているとされ、同州議会内でも対立構図が見えつつある。そのため、独立派が早急に事を進めるとの見方が後退し、5日のスペインIBEX35が2.5%の急反発、同日行われたスペイン国債入札も堅調な需要が確認された。引き続きスペイン政局は予断を許さないものの、事態は沈静化する方向にあるとの見方がやや優勢となりつつある。

 

米国市場では9月雇用統計が公表

米国では9月に2つの大型ハリケーン被害に見舞われた。雇用にも悪影響を及ぼしたと見られ、雇用者数は減少リスクが警戒されている。また、完全雇用の広がりを受けた人手不足、雇用条件を巡るミスマッチなども、新規雇用者数の伸び悩み要因となる。一方でハリケーンの影響については、一定の織り込みが進展してきた。米国では年末商戦が迫るなか、臨時雇用に向けた人手確保の動きも始まっている。また、季節要因として8月の雇用者数は減少しやすい半面、その分だけ9月については統計上の反動増加も焦点となる。

9月についてはハリケーンの影響もあり非農業部門雇用者数は小幅な増加にとどまる見込み。失業率はハリケーンの影響で若干上昇する可能性がある。平均時給の伸びは8月実績をやや上回る前年比+2.6%と予想されている。

 

欧米イベント

○15:00   8月独製造業新規受注(予想:前月比0.7%)
○15:45   8月仏貿易収支(予想:54億ユーロの赤字)
○15:45   8月仏経常収支
○15:45   8月仏財政収支
○21:00   ホールデン英中銀金融政策委員会(MPC)委員、講演
○21:30   9月カナダ雇用統計(予想:新規雇用者数変化1万2000人/失業率6.2%)
○21:30   9月米雇用統計(予想:非農業部門雇用者数変化8万人/失業率4.4%/平均時給、前月比0.3%)
○22:15   ボスティック米アトランタ連銀総裁、講演
○22:30   ノボトニー・オーストリア中銀総裁、講演
○23:00   9月カナダIvey購買部協会景気指数(予想:56.0)
○23:00   8月米卸売在庫(予想:前月比1.0%)
○7日01:15   ダドリー米ニューヨーク連銀総裁、講演
○7日01:45   カプラン米ダラス連銀総裁、講演
○7日02:00   ブラード米セントルイス連銀総裁、講演
○7日04:00   8月米消費者信用残高(予想:155億ドル)

カテゴリー: 欧州タイム市場コメント

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