★日経平均株価:高値警戒感からの利益確定売りで上値重い
前日の米国株高を支えとした買いが先行したものの、上値では年初来高値を示現した高値警戒感から本邦機関投資家を中心とした利益確定売りが見られたため前日終値を挟んで方向感がない展開となった。結局、前日比2円高の2万0629円と小幅ながら4日続伸して終了した。
★東京外国為替市場:市場全般にドルこう着
ドル/円は、日経平均株価が前日終値付近で方向感の乏しい値動きとなったほか、時間外NYダウ先物がマイナス圏で小幅安となっていたことで円売りは仕掛けにくい展開だった。また、米長期金利が2.32%付近で推移し、前日比ほぼ横ばいになっていたことで、ドル売りも進めにくく、112.70円前後でのこう着相場となった。ユーロ/ドルは、1.1755ドル前後で様子見ムードが広がり小動きの展開に終始した。欧州勢参入待ちの様相となった。
★欧州市場ではECB理事会(9月7日分)の議事要旨が公表
量的緩和縮小に関する議論に焦点が当たると共に、現状のユーロ水準に関しての評価も注目される。低インフレ見通しとユーロ高がセットで懸念されて点が示唆されるとユーロ売り材料となり、引き続きユーロは上値の重い展開が余儀なくされる。
欧州圏ではカタルーニャ州政府の独立問題は引き続き独立宣言が延期されたまま高いに向けた動きが鈍く、引き続きスペイン国債やスペインIBEX株価指数がう割れる展開となっている。ただ、為替市場ではリスクオフ要素として意識されず、ユーロ/ドルは1.170ドル前半でユーロ買いもしっかり入る底堅い状況となっている。
★6日の米9月雇用統計:雇用鈍化も想定内
米労働省が6日に9月雇用統計の発表を予定している。雇用の伸びは10万人を割り込むと見られている。10万人割れとなると、3月以来で初めてとなる。米国では2つの大型ハリケーン被害の影響を受けて企業による新規の雇用が滞った。米労働省が発表した週次失業保険申請件数も大幅に増加傾向にある。昨日発表された米国の民間部門雇用者数を示すADP雇用統計の9月分は前月比+13.5万人となった。昨年10月以降ほぼ1年ぶりの低水準となった。一方、製造業や非製造業の雇用は予想に反して、順調に伸びが拡大している。9月雇用統計はハリケーンの影響で混乱が予想される。エコノミストの雇用予想も最高で26万人増加、最低で4.5万人の減少と、市場予想レンジが大きい。市場予想では、失業率4.4%(8月:4.4%)、非農業部門雇用者数:前月比+8.0万人(8月:+15.6万人)、民間部門雇用者数:前月比+7.4万人(8月:+16.5万人)、平均時給:前月比+0.3%、前年比+2.5%(8月:前月比+0.1%、前年同月比+2.5%)
★米国市場では8月貿易収支が公表
参考となる7月実績は▲437億ドルの赤字額となり、市場予想を下回った。輸出入額はわずかに減少した。8月については、輸出入額は若干増えると予想されており、貿易収支に大きな変動はない見込みとなっている。EU向けの輸出が回復すれば貿易赤字はやや縮小する可能性が高い。
★欧米イベント
○16:15 9月スイス消費者物価指数(CPI、予想:前月比0.2%)
○17:30 プラート欧州中央銀行(ECB)専務理事、講演
○20:30 9月米企業の人員削減数(チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマス社調べ)
○20:30 ECB理事会議事要旨(9月7日分)
○21:15 クーレECB理事、講演
○21:30 8月カナダ貿易収支(予想:26億カナダドルの赤字)
○21:30 8月米貿易収支(予想:427億ドルの赤字)
○21:30 前週分の米新規失業保険申請件数(予想:26万5000件)
○22:10 パウエル米連邦準備理事会(FRB)理事、講演
○22:15 ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁、講演
○23:00 8月米製造業新規受注(予想:前月比1.0%)
○23:00 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁、講演
○6日01:00 マカファーティ英中銀金融政策委員会(MPC)委員、講演
○6日02:30 ホールデンMPC委員、講演
○6日05:30 ジョージ米カンザスシティー連銀総裁、講演
○米財務省3年、10年、30年債入札条件
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