FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

日米欧中銀の要人の発言に注意

欧米時間から黒田日銀総裁、ECB要人、FRB要人の講演などが多く予定されており、金融政策や通貨に関する発言などで値動きが荒くなる可能性があるので注意が必要となる。

 

日経平均株価:円安進行を好感した買い

前日の米国株高を支えに130円超上昇して始まったが、その後は利益確定売りに押されるなど指数は上げ幅を縮めた。その後米長期金利の上昇もあり、ドル/円はリスク選好の円安と内外金利差拡大のドル高が支援され、再び株価が上げ幅を広げた。結局、前日比96円高の2万0363円で取引を終了した。

 

東京外国為替市場:米長期金利上昇でドル買い優勢

ドル/円は、米長期金利が上昇幅を拡大したことを背景にドル買いが強まった。一巡後は利食い売りに押される場面があったが、米金利がさらに上昇すると再びドル買いが進み、一時113.20円と本日高値をつけた。ユーロ/ドルは、米長期金利の大幅上昇を受けてドル買い圧力が高まり、一時1.1721ドルまで下押しする場面があった。

 

ドイツ議会の連立は可能なのか?:連立に失敗ならユーロ売り圧力

ドイツの自由民主党(FDP)のリントナー党首は、政府の政策方向性に変化がある場合に限り、メルケル首相との連立に参加すると述べている。リントナー氏はウェルト紙に対し「一部の人々は『ジャマイカ連立』をロマンチックな政治プロジェクトだと賛美している」と指摘した。ジャマイカ連立は各党のイメージカラーにちなみ、メルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU),FDP、緑の党の連立を指す。同氏は「計算上は連立で過半数となるが、4党はそれぞれ選挙鵜で負託を受けている。これらが矛盾なく、国のために協力できるのかはまだ分からない」と述べた。その上で「政治は数字ではない』として、疑いがあればFPDは野党にとどまると付け加えた。

 

米税制改革案:高所得者や富裕層に大きな恩恵

トランプ米大統領は今月、税制改革案について『富裕層には全く得にならない』と述べていたが、ホワイトハウスと共和党指導部が27日公表した改革案は、高所得者と富裕層に1兆ドル(約113兆円)以上の優遇措置を含んでいる可能性がある。パートナーシップやLLCといったいわゆるパススルー事業体のオーナーに適用される税率の引き下げが盛り込まれており、高所得者層には大きな利益になる可能性があると受け止められている。

 

落ち着かないトランプ政権内の人事

トランプ米大統領はプライス厚生長官を解任する可能性を排除しなかった。米政治専門誌ポリティコによると、長官は5月以降、可能な限り定期便を使うよう求める連邦政府のない気に反し、高額なチャーター便を計26回利用した。中には土地を所有するリゾート地に公務の1日半前にチャーター便で入ったケースもあった。トランプ大統領は、この問題への見解をホワイトハウスで記者団からただされ、『詳しく調べる。個人的には快く思っていない。彼にも伝えた』と強調した。解任するつもりかと問われると『今に分かる』と可能性を否定しなかった。

 

欧米イベント

○15:00   10月独消費者信頼感指数(Gfk調査、予想:11.0)
○15:30   ハンソン・エストニア中銀総裁、講演
○15:35   黒田東彦日銀総裁、あいさつ
○17:00   プラート欧州中央銀行(ECB)専務理事、講演
○18:00   9月ユーロ圏消費者信頼感指数(確定値、予想:▲1.2)
○18:30   8月南アフリカ卸売物価指数(PPI、予想:前月比0.3%/前年比4.1%)
○20:10   ラウテンシュレーガーECB専務理事、講演
○21:00   9月独消費者物価指数(CPI)速報値(予想:前月比0.1%)
○21:30   4-6月期米国内総生産(GDP)確定値(予想:前期比年率3.0%)
○21:30   前週分の米新規失業保険申請件数(予想:27万件)
○22:45   ジョージ米カンザスシティー連銀総裁、講演
○23:00   フィッシャー米連邦準備理事会(FRB)副議長、講演
○24:00   コスタ・ポルトガル中銀総裁、講演
○29日02:00   米財務省、7年債(280億ドル)入札
○29日02:30   ボスティック米アトランタ連銀総裁、講演
○29日03:00   メキシコ中銀、政策金利発表(予想:7.00%で据え置き)

カテゴリー: 欧州タイム市場コメント

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