FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

日7月鉱工業生産確報:前月を下回る

経済産業省が発表した7月の鉱工業生産動向(確報)で、生産指数(2010年=100、季節調整済み)は前月比で0.8%に低下した。

 

中国経済指標:総じて市場予想下回る結果

・8月小売売上高は前年比+10.1%となり、市場予想の前年比+10.5%を下回る

・8月鉱工業生産は前年比+6.0%となり、市場予想の前年比+6.6%を下回る

・8月固定資産投資(除農村部/年初来)は前年比+7.8%となり、市場予想の前年比+8.2%を下回る

 

指標発表後は、総じて市場予想を下回ったことから、豪ドルは売られる展開となったが深押しするまでの売りは続かなかった。

 

日経平均株価:利益確定売りに押され下落

小安く始まった後、いったんは円安が進んだことでプラス圏を回復したものの、午前の取引終了にかけて急速に伸び悩んだ。週初から600円近く上昇したことで利益確定売りが入りやすかった。また、北朝鮮が国連安保理の制裁決議に反発する声明を発表したと一部報道が伝えたことも相場の重しとなった。結局、前日比58円安の1万9807円と4日振りの反落で終了した。

 

東京外国為替市場:全般ドルは狭いレンジ内での動きに終始

ドル/円は、終日110.50円を挟んだ方向感の乏しい動きだった。午後の日経平均株価が70円超安まで下落する場面があったものの、株安を手掛かりにした売りは限定的だった。ユーロ/ドルは、ユーロ/円の下げにつれて一時1.1866ドルまで弱含んだ。ただ、手掛かり材料に乏しく欧州勢待ちの様相となっている。

 

北朝鮮によるミサイル発射準備確認報道で地政学リスクが散見

朝鮮中央通信によると、北朝鮮の朝鮮アジア太平洋委員会は13日、報道官声明を出し、国連安保理での対北朝鮮制裁決議に関し『日本は米国の制裁騒動に便乗した』と非難した。その上で『日本列島4島を核爆弾で海に沈めなければならない』と威嚇した。声明は『わが軍や人民の声』として、『日本の領土上空を飛び越えるわれわれの大陸弾道弾ミサイル(ICBM)を見ても正気を取り戻さない日本人をたたきのめさなければならない』と主張した。

 

本日お昼前後に、市場筋によると、北朝鮮にミサイル発射準備が確認された、といった情報が聞かれているとされ、リスク回避の動きが散発的に観測された。

 

『ロシアゲート』疑惑:フリン前大統領補佐官の息子が捜査対象に

ロシアによる米大統領選介入とトランプ陣営との癒着疑惑『ロシアゲート』をめぐり、フリン前大統領補佐官の息子マイケル・G・フリン氏がモラー特別検察官の捜査対象だと報じている。マイケル氏はロシアやトルコ政府からの金銭受領の違法性が指摘される父フリン氏を補佐していた。

 

英中銀金融政策委員会(MPC):現状維持の予想

政策金利と資産買い入れ枠据え置きが予想されるが8月消費者物価指数(CPI)が大幅な伸びを示しただけに声明や議事録要旨で利上げに前向きな姿勢が示され、かつ利上げ賛成派が前回2人から3人に増える可能性があり、円ポンド上振れリスクが想定される。

 

米国市場では消費者物価指数(CPI)が公表

8月の生産者物価指数(PPI)は予想を下回ったものの、下げ止まりが示された。発表直後は米長期金利が低下したが、その後は金利上昇に転じたことでドル高が進んだ。8月はドルが安くなる展開となっていたほか、原油価格が安定していた。輸入物価の底上げを通じて、米国の物価指標の底上げ要因となりやすい。最近は世界経済の回復により、物価指標では中国、英国などで予想を上回る上昇が見られている。ただ、携帯電話や医薬品、中古自動車関連などでの物価下落圧力が続いているほか、雇用回復でも非正規社員が中心となっていることから、消費者の低価格志向は根強い。

 

欧米イベント

○15:45   8月仏消費者物価指数(CPI)改定値(予想:前月比0.5%)
○16:30   スイス国立銀行(SNB)、政策金利発表(予想:▲0.75%で据え置き)
○17:00   4-6月期南アフリカ経常収支(予想:880億ランドの赤字)
○20:00   英中銀金融政策委員会(MPC)2日目、終了後政策金利発表(予想:0.25%で据え置き、資産買取プログラムは4350億ポンドで維持)
○20:00   MPC議事要旨
○20:00   トルコ中銀、政策金利発表(予想:8.00%で据え置き)
○21:30   7月カナダ新築住宅価格指数(予想:前月比0.4%)
○21:30   前週分の米新規失業保険申請件数(予想:30万件)
○21:30   8月米CPI(予想:前月比0.3%)
エネルギーと食品を除くコア指数(予想:前月比0.2%)
○15日00:30   バイトマン独連銀総裁、講演
○15日01:00   メルシュ欧州中央銀行(ECB)専務理事、講演
○日印首脳会談

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