FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

日7月第三次産業活動指数:市場予想通り

経済産業省が発表した7月の第三次産業活動指数は前月比0.1%上昇となり、市場予想通りとなった。

 

日経平均株価:リスク選好の株買い継続

北朝鮮が9日の建国記念日にミサイル発射など新たな兆発行為に出なかったため、短期的な地政学リスクの後退を手掛かりにした買いが広がった。結局、前営業日比270得円高の1万9545円と大きく反発して終了した。

 

東京外国為替市場:ドル上昇の勢いに力強さがない

ドル/円は、前週末NY市場で107.30円台まで切り下げたが、週明けアジア市場では108円台前半を中心とした値動きとなった。日経平均株価の堅調推移を背景に、ショートカバーが強まり一時108.56円まで上昇した。ただ、前週末のドル売りの巻き戻しが一巡すると、ドルの上昇に力強さは感じられない。そのため、目先の戻りは限定的となりそうだ。ユーロ/ドルは、ドル/円が高値を付けるタイミングで一時1.1998ドルまで下げたが、ドル/円が一服すると次第に買い戻しが入った。その後は、1.20ドル台を維持しており、市場では『先行観は衰えていない』との指摘もあり、目先の上昇に警戒感が残っている。欧州勢の参入待ちの様相となっている。

 

投機筋の原油ポジションの急変で相場も乱高下

ヘッジファンドによるWTI原油の価格上昇を見込む買越残高は、ハービーの影響で2007年以降で最大の減少を示した後、テキサス州で製油所の操業が速いペースで再開したことから増加に転じた。ハービーが8月25日に上陸した影響で米国の石油精製能力の20%余りが停止し、原油の需要は急減し価格も下げた。ただ、石油精製会社数社の製油所は数日間で操業を再開した。ハービーが去った後の価格の上昇につながった。米商品先物委員会(CFTC)のデータによると、ヘッジファンドによるWTIの買越残高は5日終了週に15%増加し16万9985枚となった。売りポジションが7.3%と過去6週間で最大の減少を示す一方、買いポジションは3.3%増えた。

 

3月時点の米10年債利回り予想を大きく下回り推移

3月時点の市場コンセンサス予想では、米10年債利回りは現在までに3%に向かっているはずだった。インフレや経済成長はしっかりした軌道をたどり、米金融当局による2017年の利上げは恐らく3回、もしくは4回にさえ達するという見方が大勢だった。しかし、現状では米10年債利回りは心理的な節目である2%をぎりぎり上回っているにすぎない。ブルームバーグの最新調査によれば、年末時点の米10年債利回りは2.48%への上昇を見込んでいる。

 

欧米イベント

○21:15   8月カナダ住宅着工件数(予想:22万件)
○12日02:00   米財務省、3年債(240億ドル)入札

カテゴリー: 欧州タイム市場コメント

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