★独7月製造業新規受注:市場予想を下回る
ドイツ7月製造業新規受注は前月比0.7%減となり、市場予想の前月比0.2%増に反して減少した。
★豪4-6月期国内総生産(GDP):市場予想下回る
オーストラリアの4-6月期GDPは前年比+1.8%となり、市場予想の+1.9%をやや下回った。ただ、想定外の数字ではなかったことから、リスク回避的な豪ドル売りは広がらなかった。
★日経平均株価:引けにかけて買い戻し優勢に
北朝鮮リスクへの警戒感から米国株式市場の下落や外国為替市場での円高進行が投資家心理が悪化し、幅広い銘柄に売りが広がり一時下げ幅130円超と5月1日以来4カ月ぶり安値を示現した。その後、円高が一服したほか、押し目を拾う動きもみられ下落幅が縮小した。結局、前日比27円安の1万9357円と3日続落で取引を終了した。
★東京外国為替市場:ドルは総じて小動きに終始
ドル/円は、日経平均株価が徐々に下げ幅を縮小したことや、NYダウ先物が上昇に転じたことで、過度なリスク回避的なドル売り・円買いは弱まった。ただ、米長期金利が2.07%台で伸び悩んでおり、ドルの上値追いにはつながっていない。ユーロ/ドルは、1.1910ドル近辺でもい合いが続いていたが、午後にユーロ買いが進み1.1930ドルまで上げた。しかし、15:00に発表された独7月製造業新規受注が予想を下回ったことで若干ユーロ売りが強まった。
★暫くはドルの上値を抑える要因
北朝鮮を巡る地政学リスク、米FRBの12月利上げ期待後退、大型ハリケーン『イルマ』警戒が重しとなりドルの上値は重く軟調地合いへと転じている。北朝鮮問題は9日の建国記念日まで神経質な展開、ハリケーン『イルマ』も上陸した際の被害状況を見定めるまでドルの上値を抑える。また、9月20日のFOMC前のブラックアウト期間に入る前の8日にダドリー米NY連銀総裁、ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁などの講演での発言も注目される。
★米国市場では7月の貿易収支が公表
7月はドル安が進んだほか、欧州や中国などの景気の回復が見られた。米国では輸出の下支え要因となりやすい。一方で、輸入サイドは原油価格の下落などを受けて、米国内では在庫圧縮と輸入絞り込みが観測されている。輸出の拡大と輸入の抑制から、差し引きでは貿易収支による赤字額の削減要因となりやすい。しかし、小売売上高が改善しており、内需は底堅さを保っている。輸入の増加要因とるもので、期待ほど貿易赤字が縮小しない可能性も残っている。
★米国市場では8月ISM非製造業景況指数が公表
8月指標では、消費者信頼感指数などが改善を見せた。緩やかな雇用の回復持続のほか、金利低下やガソリン価格の安定化などが非製造業部門の支援材料となる。8月の米国の消費者では、9月の新学期に向けたセールなども支援材料となる。しかし、自動車や住宅の販売などが息切れし始めている。トランプ政権による減税を含めた経済対策は大幅遅延や規模縮小の失望見通しが広がっている。そのため、循環的な成長鈍化が示される可能性もある。
★欧米イベント
○15:00 7月独製造業新規受注(予想:前月比0.2%)
○20:00 MBA住宅ローン申請指数
○未定 ポーランド中銀、政策金利発表(予想:1.50%で据え置き)
○21:30 4-6月期カナダ労働生産性指数
○21:30 7月カナダ貿易収支(予想:33億5000万カナダドルの赤字)
○21:30 7月米貿易収支(予想:447億ドルの赤字)
○23:00 カナダ銀行(BOC、中央銀行)、政策金利発表(予想:0.75%で据え置き)
○23:00 8月米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業指数(総合、予想:55.5)
○7日03:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
○未定 ブラジル中銀、政策金利発表(予想:8.25%に引き下げ)
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|
« 1月 | ||||||
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 | 29 | 30 | 31 |