FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

独経済指標:7月輸入物価は予想下回る

ドイツの4-6月期GDP(季節済・確報)は前月比+0.6%、前年比+2.1%となり、市場予想通りとなった。また、同時発表された7月輸入物価は前月比0.4%低下、前年同月比+1.9%上昇となり、市場予想の前月比横ばい、前年同月比+2.3%上昇をいずれも下回った。

 

日経平均株価:引けにかけ戻り売りで上げ幅縮小

前日に3カ月半ぶりに安値を示現したことによる押し目買いや1ドル=109円台後半への円安を好感した自動車や機械など輸出関連株中心に買いが優勢となり反発した。一時上げ幅を120円に広げたものの戻り待ちの売りに押された。結局、前日比98円高の1万9452円と反発して取引を終了した。

 

東京外国為替市場:重要イベント控えもみ合い相場

ドル/円は、一時109.76円まで上昇したものの、一目均衡表の転換線の109.78円や23日高値の109.82円が目先のレジスタンスとして意識されると109.50円台まで伸び悩んだ。ただ、日経平均株価が底堅く推移したため、109.60円台でもみ合い商状となった。ユーロ/ドルは、ユーロ/円の伸び悩みにつれて1.1787ドルまで下げたが、前日安値の1.1784ドルを前に売りが一服した。その後は今晩の重要イベントを控えて積極的な売買は手控えられた。

 

メキシコ湾岸に12年ぶりの勢力のハリケーン

米ガソリン価格は24日、メキシコ湾岸に接近しているハリケーンの影響で上昇し、3週間ぶり高値を付けた。ハリケーン『ハービー』は今週テキサス州に到達する見通しで、メキシコ湾岸地域では一部製油所が稼働を停止している。米国立ハリケーンセンター(NHC)によると、『ハービー』の勢力は3番目に強力な『カテゴリー3』。米本土に上陸するハリケーンの勢力としては12年ぶりの大きさとなる。NHCによると、ハービーはテキサス州の数日とどまり、一部地域に集中的に豪雨をもたらすと予想している。

 

注目されるイエレン米FRB・ドラギECB総裁講演

イエレン米FRB議長は日本時間23時から、金融安定性について講演する。また、ドラギECB総裁は日本時間26日早朝4時から講演する。ECBの債券購入プログラムに関して何らかの奉仕を示唆するのではないかとの憶測が広がるなか、ECB報道官は講演がシンポジウムのテーマに沿った内容になると伝えている。米金融当局が2%のインフレ目標の基準とする個人消費支出(PCE)価格指数の前年比上昇率は、6月に1.4%に鈍化した。ユーロ圏の消費者物価指数(CPI)も、直近で前年比1.3%上昇にとどまっている。ECBはインフレ率の目標として、2%未満だがそれに近い水準を掲げている。

 

米国市場では7月の耐久財受注が公表

7月分の米ISM製造業景況指数では『新規受注』が60.4となり、前月の63.5から減速した。自動車販売や住宅販売の息切れ懸念のほか、米トランプ政権の経済政策遅延、原油業界と自動車業界の生産調整や在庫調整などもあり、耐久財受注は低迷が警戒される。参考となる6月実績は前月比+6.5%で市場予想を大幅に上回った。民間航空機・同部品の新規受注額が急増したことが要因となった。輸送関連を除く受注額は+0.2%。国防関連を除く数字は+6.7%だった。7月については、民間航空機の受注額は反動減となる見込みであること、コンピューター電子製品や電気機器は横ばいと予想されており、全体の受注額は減少する見込みとなっている。

 

欧米イベント

○15:00   7月独輸入物価指数(予想:前月比横ばい%/前年比2.3%)
○15:00   4-6月期独国内総生産(GDP)改定値(予想:前期比0.6%/前年同期比2.1%)
○15:45   8月仏消費者信頼感指数(予想:103)
○17:00   8月独Ifo企業景況感指数(予想:115.5)
21:30   7月米耐久財受注額(予想:前月比▲6.0%/輸送用機器を除く前月比0.4%)
○23:00   イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長、ジャクソンホール会議で講演
○26日04:00   ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、ジャクソンホール会議で講演
○米カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)「ダイナミックなグローバル経済を促進する」(26日まで)

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